この秋、全国旅行支援がスタートしました。京都市内は混雑が予想されるため、ゆっくりと自然が満喫できる京の郊外まで足を伸ばしてみませんか。
今回は、阪急京都線沿線の京都西山エリア(京都市洛西・長岡京・向日市・大山崎)から、紅葉の名所と穴場スポットを一挙ご紹介!
さらに記事の最後では、路線バス一日500円乗り放題でとってもお得な周遊パスを紹介しています。ぜひご活用ください♬
紹介スポット
●光明寺・長岡天満宮・柳谷観音 楊谷寺・勝龍寺城公園/阪急京都線「長岡天神」駅「西山天王山」駅
●善峯寺・大原野神社/阪急京都線「東向日」駅
●向日神社/阪急京都線「西向日」駅
●大山崎山荘美術館/阪急京都線「大山崎」駅、JR京都線「山崎」駅
京都屈指!数百本の紅葉が迎える圧巻の参道
光明寺(長岡京市)/阪急京都線「長岡天神」駅
見頃:11月中旬〜12月上旬
『光明寺』は、西山三山の一つで西山浄土宗の総本山。境内には法然上人が眠る御本廟もあり、その昔、法然の石棺からまばゆい光明が発せられたと伝えられていて、『光明寺』の名前の由来ともいわれています。
洛西一の伽藍を誇り、壮大な御影堂や阿弥陀堂など、主要な建物は回廊で繋がっています。長岡京の紅葉スポットとして有名な『光明寺』。広大な境内にある数百本の紅葉が鮮やかに色づき、参道の石畳も鮮やかな朱色で埋め尽くされます。
季節の花々や紅葉で彩られる花手水
参道は2手に分かれていて、総門をくぐって左手に続くのが「紅葉参道」。燃えるような紅葉のトンネルが圧巻です。本数は少なめですが正面から本堂へ続く「女人坂」の紅葉もきれいです。ぜひ秋の散策を楽しんでみてください。
★INFORMATION
西山浄土宗 総本山 光明寺(こうみょうじ)
住所/京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1
電話番号/075-955-0002
拝観時間/9〜16時 ※紅葉期以外は18時閉門
※11月15日(火)〜12月4日(日)は紅葉の特別入山実施
拝観料/大人1,000円、中高生500円 ※紅葉期以外は無料
アクセス/阪急京都線「長岡天神」駅下車、阪急バス20系統または22系統に乗り換え約20分。「旭が丘ホーム前」停留所より徒歩約2分。
阪急長岡天神駅発 バス時刻表
旭が丘ホーム前発 バス時刻表
※紅葉期は駐車場の利用ができません。
昼と夜で姿を変える紅葉庭園「錦景苑」
長岡天満宮(長岡京市)/阪急京都線「長岡天神」駅
見頃:11月中旬〜12月上旬
長岡京市のシンボル的存在として鎮座する『長岡天満宮』。菅原道真公をご祭神とした由緒ある神社で、2万坪もの広大な敷地内には豊かな自然が広がっています。
八条ヶ池の中堤に植えられた樹齢170年のキリシマツツジも有名で、春には多くの観光客で賑わいます。一方、秋の紅葉スポットとしては、少し穴場的な存在ですが、その分ゆっくりと紅葉を鑑賞できます。
中でも「錦景苑」は、紅葉の美しさを味わうための庭園。大小の紅葉が錦を織りなす様子は、四阿(あずまや)から仰ぎ見るもよし、絵馬殿(白梅殿)から眼下に眺めるもよし。
11月19日(土)から12月4日(日)まではライトアップが行われ、昼間とは異なる神秘的な美しさが堪能できます。境内が全て拝観無料なのも大きな魅力です!
★INFORMATION
長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)
住所/長岡京市天神2-15-13
電話番号/075-951-1025
拝観時間/境内自由 社務所:9~17時
ライトアップ:11月19日(土)〜12月4日(日) 16時半〜20時
拝観料/無料
アクセス/阪急京都線「長岡天神」駅より西へ徒歩約10分、JR「長岡京」駅より西へ徒歩約20分
まるで絵画!上書院から眺める格別の景色
柳谷観音 楊谷寺(長岡京市)/阪急京都線「長岡天神」もしくは「西山天王山」駅
見頃:11月中旬〜12月下旬
『柳谷観音 楊谷寺』は、清水寺を開山した延鎮上人が平安時代に開いた1200年もの歴史を持つお寺。梅雨には紫陽花が映える手水鉢で有名ですが、秋には色とりどりの紅葉で彩られます。実は紅葉の名所でもある『楊谷寺』。中でも、明治時代に建立された総ヒノキ造りの上書院から眺める景色は格別です。
赤く染まった紅葉が間近に見え、赤い毛せんが敷かれた空間と窓のフチのコントラストが一枚の絵画のようです。さらに下を覗きこむと、本堂と書院の間に広がる「浄土庭園」が一望でき、普段は見ることができないレアな景色に気分も上がりますよ。
11/12(土)~12/4(日)には、毎年恒例の「紅葉ウィーク」を開催。ライトアップや上書院は予約制なので公式HPを要チェック!
★INFORMATION
柳谷観音 楊谷寺(ようこくじ)
住所/長岡京市浄土谷堂ノ谷2
電話番号/075-956-0017
拝観時間/紅葉ウィーク:11/12(土)~12/4(日) 9~16時半(17時 完全閉門)※通常:9~16時
浄土苑ライトアップ:11/23(水・祝)、11/26(土)、11/30(水)、12/3(土) 17~18時
拝観料/通常:無料 紅葉ウィーク:700円 ※上書院は別途800円
浄土苑ライトアップ:3000円(入山料・上書院拝観料・お土産つき) ※高校生以下無料
※詳細は公式HPをご確認ください
アクセス/阪急京都線「長岡天神」駅またはJR「長岡京」駅からタクシーで約15分、阪急京都線「西山天王山」駅からタクシーで10分
明智光秀とガラシャに思いを馳せる秋の散策
勝竜寺城公園(長岡京市)/阪急京都線「長岡天神」「西山天王山」駅
見頃:11月中旬~12月上旬
かつてこの地にあった「勝龍寺城」は、光秀の娘・玉(細川ガラシャ)が細川忠興に嫁ぎ、約2年間の新婚時代を過ごした場所です。また、天下分け目の戦いとして知られる山崎の戦いでは、羽柴秀吉を迎え撃つ光秀が“最期の夜”を過ごすなど、さまざまな歴史の舞台となりました。
現在は、庭園や池を備えた公園として整備され地元の人々の憩いの場となっています。「日本の歴史公園100選」にも選ばれる趣のあるスポットなんですよ♪
秋になると、公園内のモミジやエノキなどの木々が紅く染まり、公園のシンボルともいえる模擬櫓(管理棟・資料展示室)の白壁とのコントラストが美しく映えます。ぜひ、歴史に思いを馳せながら、秋の公園をゆっくりと散策してみてください。
★INFORMATION
勝竜寺城公園(しょうりゅうじじょうこうえん)
住所/長岡京市勝竜寺13-1
電話番号/075-952-1146
拝観時間/9~18時(11~3月は~17時)
拝観料/無料
アクセス/阪急京都線「長岡天神」駅より徒歩18分、JR「長岡京」駅より徒歩10分
↓「ガラシャパネル-光秀の娘・玉の生涯-」紹介記事はこちらから
【11/12~12/4】京都・西山 長岡京 紅葉&御朱印めぐり2022を開催中!詳しくはコチラをご覧ください♪
真っ赤に染まる山々から京都を一望!
善峯寺(京都市)/阪急京都線「東向日」駅
見頃:11月中旬〜12月上旬
平安中期の1029(長元2年)、源算上人(げんさんしょうにん)によって開かれた『善峯寺』。徳川5代将軍・綱吉の母、桂昌院ゆかりのお寺として知られています。
所有地はなんと36万坪!そのうち3万坪の広大な境内は回遊式庭園になっていて、四季折々の植物を見ることができます。
境内には、1621(元和7)年に建立された重要文化財の「多宝塔」や、全長37m、樹齢600年以上の天然記念物「遊龍の松」など、見どころが満載!
また、京都西山の中腹に位置しているので、京都市街を一望できる雄大な眺望が楽しめますよ。眼下に広がる山々が真っ赤に染まる景色は、山寺ならでは。日頃の喧騒を離れ、ゆっくり自然と触れ合いたい時に訪れてみてはいかがですか。
★INFORMATION
善峯寺(よしみねでら)
住所/京都市西京区大原野小塩町1372
電話番号/075-331-0020
拝観時間/8時(平日8時半)〜17時(16時45分受付終了)
拝観料/大人500円、高校生300円、小中学生200円
アクセス/阪急京都線「東向日」駅下車、またはJR京都線「向日町」駅下車。阪急バス66系統に乗り換え、終点「善峯寺」停留所下車、徒歩約8分
平安時代から愛され続ける紅葉の名所
大原野神社(京都市)/阪急京都線「東向日」駅
見頃:11月中旬〜12月上旬
桓武天皇の長岡京遷都の際、奈良の『春日大社』の祭神を分祀(ぶんし)した『大原野神社』。六国史や大鏡、源氏物語など日本を代表する古典にしばしば登場する由緒ある古社です。境内には、狛鹿や鹿の手水舎が見られます。鹿モチーフのおみくじやお守りは、手に入れておきたい可愛さです。
また、『大原野神社』は、平安時代の歌人・藤原伊家が紅葉の美しさを詠んだ「紅葉の名所」としても知られています。鳥居から鳥居へと続く200mの参道は、秋には紅葉のトンネルとなり参拝者を迎えてくれます。その先には朱塗りの神殿が現れ、一面に広がる朱色の世界は実に見事です。
平安人が心うばわれた紅葉が、今も多くの人々に愛され続ける『大原野神社』。11/25(金)〜27(日)に行われる夜のライトアップでは、昼とは違った幻想的な雰囲気が味わえますよ。
★INFORMATION
大原野神社(おおはらのじんじゃ)
住所/京都市西京区大原野南春日町1152
電話番号/075-331-0014
拝観時間/社務所・授与所:8時半~17時 ライトアップ:11/25(金)〜27(日) 17時~20時
拝観料/無料
アクセス/阪急京都線「東向日」駅下車、またはJR京都線「向日町」駅下車。阪急バス「南春日町行き」に乗り換え、終点「南春日町」下車、徒歩7~8分。阪急京都線「桂」駅より、市バス臨西2番に乗車。終点「南春日町」下車、徒歩7~8分
200mの紅葉トンネルの先には趣のある重要文化財
向日神社(向日市)/阪急京都線「西向日」駅
見頃:11月下旬〜12月上旬
『向日神社』は、奈良時代の718年(養老2)の創建とされる由緒ある古社。秋は、拝殿と祖霊社をつなぐ渡廊を赤く染まったもみじが彩るほか、御影石が敷き詰められた約200mにも及ぶ参道の紅葉のトンネルは一見の価値ありです。
参道を進み境内に入ると、正面に厳かな舞楽殿が迎えてくれます。その先に見えるのが、600年前の室町時代に造営された本殿です。非対称の切妻屋根と正面に4本の柱がある「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」で、国の重要文化財に指定されています。
歴史的建造物と紅葉が創り出す景観はとても趣深く、数百年変わらない古(いにしえ)の風情が感じられます。観光客が比較的少ない穴場スポットなので、土日祝日でもゆっくりと散策できますよ。
★INFORMATION
向日神社(むこうじんじゃ)
住所/向日市向日町北山65
電話番号/075-921-0217
拝観時間/境内自由 社務所:9時~16時
拝観料/無料
アクセス/阪急京都線「西向日」駅より徒歩約10分、「東向日」駅より徒歩約12分
カフェテラスで秋の絶景とティータイムを満喫
アサヒビール大山崎山荘美術館(大山崎町)/阪急京都線「大山崎」駅、JR京都線「山崎」駅
見頃:11月中旬〜12月上旬
写真提供:アサヒビール大山崎山荘美術館
天王山の南麓にある『アサヒビール大山崎山荘美術館』。印象派の巨匠・モネの連作「睡蓮」や、手仕事の復権や美の生活化を訴えた「民藝運動」ゆかりの名品が展示されています。昭和から大正にかけて建てられた本館「大山崎山荘」は、登録有形文化財。建物そのものも見どころです。2階の喫茶室には室内席だけでなくオープンテラスも。
写真提供:アサヒビール大山崎山荘美術館
テラスからは紅葉の先に男山が眺められる
写真提供:アサヒビール大山崎山荘美術館
雄大な景色を眺めながら味わうお茶は、いつもよりいっそう贅沢に感じられます。約5500坪もの広大な庭園には、季節を感じる植物が多く植えられ、秋には紅葉したカエデの燃えるような赤とイチョウの黄のコントラストが美しく映えます。時期が合えば、山茶花(さざんか)や石蕗(つわぶき)などが紅葉と一緒に楽しめますよ。
★INFORMATION
アサヒビール大山崎山荘美術館(おおやまざきさんそうびじゅつかん)
住所/乙訓郡大山崎町銭原5-3
電話番号/075-957-3123(総合案内)
開館時間/10〜17時(入館は閉館の30分前まで)
入館料/大人900円、高・大学生500円、中学生以下無料
休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜)、臨時休館、年末年始 ※11月21(月)、28(月)は開館
※詳細は公式HPをご確認ください
アクセス/阪急京都線「大山崎」駅、JR京都線「山崎」駅より徒歩約10分
※各駅より高齢者優先の無料送迎バスあり
阪急沿線の紅葉スポット、いかがでしたか。それぞれの魅力があって、どれも行ってみたいところばかりでしたね。最後にお得に回れる周遊パスをご紹介します!
3つの路線バスが一日乗り放題で500円は、かなりお値打ちです!また、光明寺の入山券とバス1日乗車券をセットで1,000円(中高生600円)でも販売しています。こちらのセットを使えば、『西山三山』と言われる『光明寺』、『柳谷観音 楊谷寺』、『善峯寺』の3つのお寺巡りがお得になります♪(※柳谷観音楊谷寺は路線バスでは行けません)
長岡京市内では阪急「長岡天神」駅前『長岡京市観光案内所』、JR「長岡京」駅前『長岡京市観光情報センター』、阪急「西山天王山」駅前『長岡京@Navi』で販売しています。各駅ご利用の際に、ぜひお買い求めください!
0コメント