いよいよ、ごはんとお酒がおいしい秋! 今回は、長岡京に今年オープンしたばかりの“ちょっといい店”をご紹介。わざわざ京都市内まで行かなくてもOK、駅チカだからほろよい気分の帰り道だってラクチン!“地元にこんな店があって良かった~”の個性あふれる3軒がこちらです~!
ベテラン料理人の技がキラリと光る♪旬を満喫できる和食処
和食とお酒 長岡京 圓仁
スタイリッシュな外観のこちらは、アゼリア通りにある「和食とお酒 長岡京 圓仁(えんじん)」です。
店主・澤伸仁さんは、長岡京市役所近くにある料理店「酒と飯 菜」に勤めた後独立、この4月に自分の店を開店しました。「料理やお酒をツールに、お客さんと繋がっていくのが楽しいですね」と笑顔を見せます。
独立の際には「酒と飯 菜」の店長さんから、“一緒に地元を盛り上げていこう”という言葉を掛けられたそう。これに背中を押され、同じ長岡京に店を開いたそうですよ。
本格和食からカジュアル創作料理までずらり!気軽さがうれしい
京都市内のお好み焼き店「お好み居酒屋ぞろんぱ」や京懐石料理「先斗町ふじ田」にも長く勤め、豊富な経験を持つ澤さんは、食材を選ぶ目も確か。舞鶴直送の鮮魚や京都ポーク、旬の野菜など厳選した食材を、ひと手間かけた料理に仕上げます。「まずはこれから食べてほしいですね」と話すのはこちら!
えんじん八寸5種1500円(税別)、3種900円(税別)(写真は5種)。ポテトサラダは最中でサンド、さつま揚げとべったら漬けは自家製の薫製に。クリームチーズの生ハム巻きは洋風の一品。これだけでお酒が進むこと間違いなし!
とろとろ豚角煮~煮卵添え~900円(税別)。表面を焼いて、何回か下茹した京都ポークを鰹と昆布の一番だし、酒、醤油、みりん、砂糖で炊いた角煮。照りが食欲を刺激します。煮卵付きなのもたまりません。
鱧と松茸の土瓶蒸し1000円(税別)。秋の定番といえば、やっぱりこれですよね。松茸の香りとハモのおだしの風味を楽しんで。贅沢な一品です♪
ご主人オススメ、こだわり地酒と一緒にどうぞ
澤さんおすすめのお酒は、能登の酒蔵・鳥屋酒造の「池月」。「飲みやすくて、昔ながらの味のある日本酒なんですよ」。池月の辛口純米は半合500円~(税別)。ほかにも各地の地酒や焼酎などがラインナップしています。
本格的な和食のほかにも、生地に鶏ガラだしを使ったお好み焼きや、鉄板でふんわり仕上げるだし巻き、シメにうれしいあさり中華そばなど、メニューは充実。グループでワイワイも良し、カウンターで1人しっとり料理を味わうのもOKと、使い勝手も良さそうです。
最後に澤さんより耳より情報が。「この秋から、まずは曜日限定でランチもはじめる予定です。おいしいもので、皆さんが“エンジン”全開になりますように!」。定食や丼で、海鮮や角煮など自慢の味を味わえるそう。昼も夜も楽しみがふえてうれしい!
Information
和食とお酒 長岡京 圓仁
075-204-6790
長岡京市天神1-2-19
17時~24時(23時ラストオーダー)
木曜休
阪急長岡天神駅から徒歩約3分
駐車場なし
文化財のお座敷で賑やかにカンパイ!
おばんざい&お酒 なかの邸
旧西国街道沿いの町家・中野家住宅が「おばんざい&お酒 なかの邸」としてオープン。江戸後期に建てられた歴史ある家屋の主屋で、おだし自慢のおでんやおばんざい、選り抜きのお酒がいただけるんです。
【昨年秋の内覧会の様子はこちら↓】
【待望のリニューアルオープン~見学編~はこちら↓】
入り口には暖簾が掛かり、まるで時代劇に登場しそうな重厚な佇まい。ちょっとドキドキ、“敷居が高いのでは?”と心配に……でも、ご安心を♪
1人でも利用しやすい!ちょい飲みセットなら1200円(税別)から
いち押しは店自慢の味を集めた「暮らしランプセット」。おばんざい5種、おでん、ローストビーフ、豚の角煮、宮津産本日の一刻干しのセットで3000円(税別)です。
5種盛りのおばんざいはどれも手作り。また、絶品おでんの味の決め手となるおだしは、京都のおだし専門店「うね乃」の昆布や鰹節を使用。毎日丁寧にとるおだしがしっかり染みて、どのネタもおいしい!
一刻干しは、京都縦貫道の開通によりぐーんと近くなった宮津の名物。新鮮な魚をさばいて昆布だしに漬け込んだあと数時間干したもので、旨みが凝縮された身はふっくら。地酒もすすみますよ~!(写真の一刻干しは2人前)
若い作り手の酒蔵や、伝統工法を守る酒蔵など、日本各地のさまざまな酒蔵から取り寄せるこだわりの地酒は一合450円~(税別)。地元長岡京のお酒「ガラシャの夢」もありますよ♪
自慢のおだしで作る創作料理も美味♪
アボカドたまごチーズ500円(税別)。炙ったチェダーチーズの下に隠れているのは、おだしで炊いたアボカド。真ん中に温泉たまごも入っています。おだしのやさしい風味と、チーズのコクがマッチした一品。
ロールキャベツ500円(税別)。おだしを染み込ませたトマトから作った、さっぱりしたスープでいただきます。ジャガイモのピューレも添えられていて、とても手が込んだ一品ですね。
大根と牛すじの煮込み500円(税別)。柔らかく煮込んだ牛すじや、味の染みた大根を、すりおろした山芋と一緒につるりと口に運べば、うまみがふんわりと広がって、思わずにんまり。
なかの邸を運営しているのは、障がい者の就労をサポートする団体「一般社団法人 暮らしランプ」。障がいのある人と、それを支援する人がスタッフとして働いています。障がいのある人が夜間に働ける飲食店は、全国でも珍しいのだそう。
スタッフの一人、西口穀さんの担当は主に接客。ほかにも生ビールを注ぐのが上手い“神泡”の名手や、自家製ソーセージ作りの名人もいるそうですよ!
家紋をあしらった欄間や、中野家に代々伝わる見事な調度品に見惚れながら、手の込んだお料理とお酒をリーズナブルに。歴史の街・長岡京ならでは贅沢な時間を過ごしませんか?
Information
おばんざい&お酒 なかの邸
075-959-2877
長岡京市調子1-6-35
18時~22時(21時ラストオーダー)
日・月曜休
阪急西山天王山駅から徒歩約7分
駐車場3台
ちょっとおしゃれに本格コース。“ジモトでフレンチ”のしあわせ💛
ワインと旬の会席フレンチ 洋菜鈴木
阪急長岡天神駅から徒歩3分ほどのところにある隠れた名店がこちら。ツートンカラーの木の格子はまるで和食処のようですが、実はフランス料理店。しかも昼夜ともコース料理がいただけるという本格派!
シェフの鈴木康之さんは、懐石仕立てのフランス料理で知られる京都の名店「祇園おくむら」の出身。それ以前は東京や海外のレストランにも勤めていたというキャリアがあり、ソムリエの資格もお持ち。この7月、奥様の地元である長岡京に店をオープンしました。
テーブル16席とカウンター4席からなる店内では、長崎・五島列島直送の鮮魚や国産牛を使った本格フランス料理がいただけます。
「ふらっと入って来られたお客様の中には、“コースしかないの?”と驚かれる方も…」と鈴木さん。確かに長岡京では珍しいスタイルかも!
和のテイストも盛り込んだコース。肩ひじ張らずに楽しんで
ディナーコースは6000円と1万円(いずれも税サ別)。秋の料理の一例をご紹介します。
まずは前菜。カプチーノ仕立ての栗のスープや、自家製ローストビーフ、同じく自家製のソーセージを春巻きの皮に包んで揚げたもの、アボカドのベニエ(揚げたもの)はスパイシーなソースで。テーブルには箸も用意されているので、肩ひじ張らずにどうぞ。
繊細な盛り付けで目も楽しませてくれる魚料理。マナガツオのポワレに添えるのは岩海苔のソース。切り身の下にはシイタケのピューレをしのばせて。バルサミコソースもお皿を彩ります。
メインのステーキは国産牛のフィレ肉。フランス産の天然海塩や生ワサビ、おろしポン酢でいただきます。
鈴木さんは、コースに和のエッセンスも取り入れたいと、シメにはお茶漬けを。ハモやカマス、タイなど季節の魚を使い、丁寧に和風ダシもとって仕上げます。
ワインはフランス産を中心にセレクト。ボトル5000円~、グラスは白ワイン900円~、赤ワイン1200円~(いずれも税サ別)とお値打ちですよ!
「5回に一度、ここで料理を楽しんでもらえたら」
コースの構成はスープ、前菜、サラダ、魚料理と海鮮の石焼、口直し、メインのステーキ、お茶漬け、デザート(季節によって変更あり)。1万円のコースでは、フォアグラやアワビなど食材がグレードアップ。旬の特別な食材が登場することもあるそうです。
「ディナーのために、わざわざ京都や大阪まで出ていた人も、たとえば5回のうち一度でいいので、うちに足を運んでもらえるとうれしいですね」と鈴木さん。祇園仕込みの味を、ゆっくり時間をかけて楽しんでみませんか?ちょっと贅沢なランチには、昼のコース3000円(税サ別)もおすすめです。
Information
ワインと旬の会席フレンチ 洋菜鈴木
075-954-9000
長岡京市開田3-2-7
12時~13時30分(ラストオーダー)、18時~20時30分(ラストオーダー)
月曜休
阪急長岡天神駅から徒歩約3分
駐車場なし
写真:マツダナオキ
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