続・『幼児4人を連れて高速バス旅行に行ってみました』@京都府・長岡京→美山

高速バスってあまり使うことないなぁ…そう思っていませんか?

幼児4人(四姉妹)の母である私もその一人でした。

でも、昨年冬の家族旅行に「高速バス」を使ってみて、とーっても便利と気がついてから、すっかり「高速バス推し」の人に!

子連れでお出かけを楽しみたい!というファミリーの人たちに、沢山おすすめさせていただきましたよ。

実は、長岡京市にある阪急西山天王山駅直結の高速バス乗り場からは、全国へ高速バスでひとっ飛びできちゃうんです

鉄道駅の直上に高速バス停があるのは全国でも珍しく、その利便性の高さから注目されています。

冬の天橋立で海鮮ランチ・スイーツ・温泉を日帰りで楽しんだ、前回の記事もご覧くださいね。


えっ長岡京市から日帰りで雪あそび体験ができるかも?!『高速バス旅』ならではの魅力にハマる

昨年の旅行から「高速バス楽しかったね。また行きたいね!」と、すっかり味をしめた我が家の子どもたち。

次はどこへ行こうか?

長岡京市ホームページにある各方面時刻表を眺めながら、早速リサーチを開始。

今回も幼児4人を連れてのドタバタ家族旅行になりそうなので、

下記のような条件で探しました。

  1. 日帰り
  2. 片道2時間程度
  3. 子どもが喜ぶ「おいしいもの」が食べられる

そう思って調べているうちに見つけたのが、京阪京都交通「美山ネイチャー号」

「美山ネイチャー号」は京阪樟葉駅前・阪急西山天王山駅と京都府南丹市美山町間を運行する高速バス。
春と秋の土休日(かやぶきの里一斉放水日は平日でも運行)と、「美山かやぶきの里雪灯廊(ゆきとうろう)」のイベント期間に合わせて運行される路線なのだそう。

「雪灯籠」という幻想的な響きに、興味をそそられます。

例年はこんな景色が広がっているんだそう!(※過去のイベントの様子)

雪は触ったことがないけれど、雪のプリンセスに憧れている我が家の子どもたち。

「本物の雪を触らせてあげたいな・・・」、そんな気持ちから計画をスタートしました。

さらに調べてみると、「美山かやぶきの里雪灯廊」は近年海外からの観光客にも大注目されている人気イベントなのだとか。

その理由は、その季節にしか見られない、雪に覆われたかやぶき屋根のライトアップに加え、参加者が手作りする「雪灯籠」(雪で形作った灯籠にキャンドルを灯したもの)や花灯籠が生み出す景色が、大変幻想的だからなのだそう。

山の恵みを活かしたジビエ料理など地元グルメの「あったか屋台」、美山産の蕎麦粉を使った手打ち蕎麦の「お食事処」や、美山の卵と牛乳を使った絶品スイーツも魅力的。

「よしっ、今年は高速バスで美山へ行こう!」

高速バスの予約方法は自分にあった方法を選べる。思ったよりも簡単

高速バスの予約方法は、バス会社によって異なりますので、各社のホームページから確認するのが確実です。

今回は、美山ネイチャー号の予約についてお伝えします。

バスは全席指定席です。4つの予約方法から自分のやりやすい方法が選べますよ。

①電話予約 ②モバイル・PCで決済 ③コンビニで購入 ④窓口で購入

今回は電話予約をしました。

代表者氏名・人数・連絡先など、電話の受付担当の方の質問に沿って答えていけば、予約完了です。

電話予約の場合は、利用当日に乗務員に乗車時に予約した氏名を伝えてお支払いします。

予約は思ったよりも簡単で、家事の合間にあっという間に完了!

事前情報では、今年は記録的暖冬で美山には雪が全く積もっていないらしい…

(※過去のイベントの様子↓)

天気予報とにらめっこしながら、ドキドキワクワク、バス旅行当日を待ちます。

車窓の景色をゆったりと楽しみ、酒造での「きき酒」体験も。プロに運転をお任せできる高速バス旅行ならではのお楽しみ

高速長岡京停留所(阪急西山天王山駅)の発時刻は13:46。

午前中に家の用事を済ませてから、昼過ぎにゆったりと出発しました。

西山天王山駅にはパーク&ライドに便利なコインパーキングがあります。

マイカーをパーキングに停めて、駅へ降り立てば5分もせずに高速バス乗り場へ続くエレベーターへ到着。

「やっぱり雪は降らなかったなあ・・・」

「雪、見せてあげたかったなあ・・・」

そんな母の気持ちは全く知る由もなく、子どもたちは高速バスに乗れると大はしゃぎ!

お母さんの隣には誰が座るか、恒例のじゃんけんぽん!

負けた子どもは大泣き。

泣いたり笑ったり、忙しい子どもたちです。

車内で大騒ぎしたら困るな・・・との親の心配をよそに、車内に入ると子どもたちは景色を見たり、おやつを食べたり、それぞれ楽しんでいる様子。

途中で小雨も止み、車窓からは空に大きな虹がかかるのが見えました。

いつもは運転専門のパパも、今日はゆっくり子どもの話に耳を傾けて景色を楽しみます。

運転をプロにお任せできるから、親と子どもが同じ目線で景色を楽しめちゃいます。これは高速バスならではの魅力!

途中でトイレ休憩に道の駅に立ち寄り、その後はオトナのお楽しみの「大石酒造 美山路・酒の館」へバスが停車。

約30分の停車時間があり、特産品のお土産を購入するもよし、きき酒コーナーで試飲を楽しむもよし。

お酒が飲めない方は、ノンアルコールの米麹甘酒の振る舞いをいただきます。

「美味しい。からだが温まる〜」と皆さんにっこり。

「おかわりしてね!」の声に、思わず3杯も頂いてしまったのはここだけの話・・・。

自然の恵みをふんだんに使った美山グルメ&スイーツに舌鼓。美山の人とのふれあいが特別な思い出に。

大石酒造からは数分で美山かやぶきの里停留所へ到着。

着時刻は15:44分ごろ。

思っていたとおり、この日積雪は全くありませんでした。

「雪景色は見ることができなかったなあ・・・」

でも、私たちの到着に合わせたかのように、空からはハラハラと雪が舞っています。

バスを降りて「雪が降っているよ!」と呼びかけると「ざ・む・いーーー(さむい)」と子どもたちは全員号泣。

思っていたリアクションと違うけれど、初めての風雪はものすごいインパクトだったよう。

号泣する子どもたちを引きずるように、まずはあったか屋台へ。

頂いたのは、オーガニックホットアップルジュース、地鶏大根、からあげ。

地鶏大根は京地鶏・大根・玉子・蒟蒻まで美山産のものという贅沢さ!

「寒い!美味しい〜!寒い〜!」と、寒い中でもパクパクと完食。

「あっお母さん、見て!!!」

ふと見ると、長女の黒いコートには、生まれてはじめて見る見事な雪の結晶が。

これには思わず親子で大はしゃぎしてしまいました。

でも、まだまだ温まり足りない!

ライトアップまで時間があるので、行きたいと思っていたカフェを目指し、かやぶき屋根集落の中へ。

美しいかやぶきに目を奪われながら、坂道を登り辿りついたのは「カフェ美卵(ミラン)」。

事前の問い合わせに、とても親切に対応してくださった店員さん。

「当日、プリンは売り切れてなくなっちゃってたらごめんなさい!」の言葉通り、残念ながらやっぱり売り切れ。

それもそのはず、こちらは養鶏場が経営するカフェで、養鶏場の濃厚な卵を使った「プリン」は大人気メニューだそう。(※これが人気のプリンの写真↓食べたかった〜)

「さむい〜おうちにかえりたい〜」と泣きながらお店に入った子どもたちも、美味しそうなジェラートのショーケースを見ると寒さも忘れて「食べたい!」と美山牛乳を使ったジェラートをいただきます。

寒さで泣きべそ、うるうるの目でかじりつき、食べ終わるころにはすっかりニコニコ笑顔。

子どもたちは店員さんから折り鶴のプレゼントをいただき、やさしい甘みを感じるホットミルクを飲んだら、心も体もすっかりほぐれた様子。

夫はホットコーヒー、私はカフェラテをいただきます。

窓から見えるのは雪の降りしきるかやぶきの里の静かな風景。

温かい飲み物を飲みながら、優しい店員さんたちとお話していると、まるで絵本の中の世界に迷い込んでしまったみたい。

つい2時間前まで自宅にいたことが信じられないような非日常感にどっぷりと浸りました。

すっかりリラックスした私たち一行は、お世話になった店員さんたちに別れを告げて、早めの夕食を目指してカフェを後にしました。

外に出ると、既にライトアップが始まっていて、いい雰囲気。

集落の沿道に並べられた灯籠には次々とあかりが灯り、ライトアップされたかやぶきの里はさらに幻想的な雰囲気に。

夕食は《自家栽培手打ちそば》の看板に惹かれて「お食事処きたむら」へ。

大人は地鶏せいろ、卵が大好きな子どもたちはひら飼い卵を使った玉子丼をオーダー。

ここ、お食事処きたむらの蕎麦は、美山産の蕎麦を使い、石臼で製粉した蕎麦粉を職人さんが丁寧に手打ちして提供しているのだそう。

美味しそうなお蕎麦がテーブルに運ばれてきた途端、賑やかだった一行は急に本気のお食事モード!

大人も子どもも喉越しがよいお蕎麦を一心不乱にいただきました。

口の中いっぱいに蕎麦の優しい甘みが広がります。

メニュー表に載っていたかやぶきの里に白いそばの花が咲いている写真がとても美しく、地元の方々が大切にしている自然の恵みをいただけることに感謝したくなります。

食事が終わるとそろそろ帰りの時間。帰りのバスの出発時刻は18:55でした。

約3時間の滞在でしたが、ご当地グルメ・カフェスイーツを味わい、美山の自然に触れた濃厚な時間。

今回の旅では記録的暖冬のため積雪がなく、雪を使って「雪灯籠」を作ることは叶いませんでしたが、かやぶき屋根のライトアップや花灯籠の作り出す景色はそれだけでも素晴らしいものでした。

また、イベント初日と最終日には「奉納舞踊」や花火の打ち上げがあり、さらに盛り上がるそうです。

かやぶきの里の雪景色と花火が揃ったら、きっと素敵でしょうね!

(※過去のイベントの様子↓)

すっかり陽が落ちたかやぶきの里で、温かいバスの車内に戻るとホッとしました。

帰り道、高速道路に入るまでは真っ暗闇の中を曲がりくねった狭小路を走ります。

加えて天候は風雪。

もしマイカーで来ていた場合、道路に雪が積もっていたら、もし道路が凍っていたら・・・と想像すると、マイカーのタイヤをスタッドレスタイヤに付け替える手間や費用もさることながら、慣れない雪道の運転に四苦八苦していたかもしれません。

目的地では思う存分遊び、道中はプロの運転にお任せできる安心感。

これが高速バス旅の何よりの魅力かもしれません。

うつらうつらしていると、あっという間に長岡京へ。

おっと、駅前パーキングを利用した方は、乗務員さんから乗車証明書をいただくのを忘れずに。

高速バスの当日の乗車証明書を提示すれば、駅前パーキングの駐車料金が通常800円のところ、600円に割引されますよ。

(乗車証明書は車内発行はできませんので、必要な方は予約時に伝えてください)

バスを降りると、バスの車窓から外国人旅行者が手を振ってくれているのが見えました。

短い時間ではありましたが、非日常時間を共有した旅の仲間へ「良い旅を!」と目で合図してお別れ。

高速バス乗り場のエレベーターをおり、マイカーに飛び乗れば、あっという間に我が家へ到着。

たった半日とは思えない濃厚な高速バス旅行はこれにて終了。

さあ、次はどこへ行こうかな?

あなたも手軽なバス旅行へ、家族や友人を誘って出かけてみませんか?


<<高速バス美山ネイチャー号の費用>>

今回は大人2名・子ども4名 合計6席利用 合計12,800円

高速長岡京=美山(往復) 大人1名 往復3,200円

             小児1名 大人の半額 1,600円

※未就学児は大人一人につき、一人、膝上の乗車も可能です。

  

Information

◆京阪京都交通株式会社 美山ネイチャー号

0771−29−6113 

平日9:00〜12:00/13:00〜15:00(土日祝日休業)

今後の運行予定

2020年4月11日(土)〜6月28日(日)の土休日のみ運行

2020年9月19日(土)〜12月1日(火)の土休日のみ運行

※5月20日・12月1日の「かやぶきの里一斉放水日」は平日でも運行

2021年1月下旬〜2月上旬の「美山かやぶきの里雪灯廊」開催日に運行


◆美山かやぶきの里雪灯廊

次回は2021年1月下旬~2月上旬 開催予定

(一社)南丹市美山観光まちづくり協会

0771-75-1906 観光案内専用ダイヤル

9:00~17:00(水曜日定休)


◆カフェ美卵

京都府南丹市美山町北上牧42番地

0771-77-0569

10:00〜17:00 (毎週水曜日 年末年始休業)


◆お食事処きたむら

京都府南丹市美山町北揚石19-1

0771-77-0146

10:00~17:00 (毎週水曜日 11月は無休)

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