長岡京市は、2022年10月に市制50周年を迎えます。「50年の歩み」を振り返りながら、長岡京市の「今」をご紹介。市民の未来につながる取り組みや思いを感じていただければうれしいです!
当記事は、広報紙「長岡京ライフ10月号」に掲載されている市制50周年記念特別企画「未来につながる、今をつたえる」との連動企画になります。「長岡京ライフ10月号」はこちらからチェック↓
長岡京ライフ10月号 http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000011002.html
50周年といえば、長岡第六小学校(長六小)も来年50年目を迎えます。その長六小について、子どもたちから楽しそうな噂話が聞こえてきました!
「長岡第六小学校には『トトロの森』があるらしい」
なんだか楽しそう!妄想とワクワクが止まらない取材班。早速、長六小の高橋芳江校長先生へインタビューに伺いました。
「トトロの森」の正体は
−こんにちは。本日はよろしくお願いします。長六小は、どんな小学校なのでしょうか。
高橋校長先生 昭和48年に神足小学校の児童増を背景に、開校しました。最も多い時で800人近くが在校していましたが、現在は296人(令和3年10月1日付)の児童が通っています。京都府の中でも人権教育に力を入れている小学校として知られています。
−いきなりですが、トトロの森があるとお聞きしたのですが・・・。校長先生もご存知ですか?
高橋校長先生 はい、もちろん知っています。長六小のグラウンドの左手奥には、遊具を取り囲むように木々の茂る場所があります。その場所は、映画に出てくる不思議な生き物の名前をとって「トトロの森」と呼ばれ、子どもたちに親しまれています。
(写真キャプション)トトロの森で遊ぶ子どもたち
−実際に森があるのですね!なぜトトロの森と呼ばれるようになったのでしょうか?
高橋校長先生 資料には残っていないのですが、おそらく平成2〜3年ごろからそう呼ばれ始めたのではないかと考えています。映画の公開は昭和63年ですからね。トトロの森と呼ばれている場所ができたのは、長六小が建設された昭和48年です。 昔、長六小のあった所には、池があったそうです。
(写真キャプション)左の写真は開校5年前の様子。周りは田畑が広がっていて想像できません。右は昭和56年の様子。現在の様子に段々と近づいていきてるのがわかりますね。
高橋校長先生 長六小を建設した時に、グラウンドや校舎を建てるために池は姿を消しましたが、取り囲んでいた畔地の森が、そのまま残されたようです。
高橋校長先生 トトロの森にはどんぐりが実る木がありますし、木の根や木陰は子どもたちの格好の遊び場です。あの映画の中で子どもたちを包み込んでいたような身近な自然として、親しみを込めて、誰かが呼び始めて定着したのでしょうね。隣接する新田保育所の子どもたちが遊んだり、お弁当を食べることもありますよ。
−長六小の場所に池があったなんて知りませんでした。トトロの森は、この場所に元々あった自然が大切に残されていたものだったのですね。
小学校で蛍が見られる日が来るかも
(写真キャプション)20周年記念事業で整備された中庭のビオトープ
高橋校長先生 長六小は長岡京市のほぼ中心に位置し、商業エリアに近い立地ですが、トトロの森以外にも敷地内に自然を感じられるスポットがありますよ。特に自慢の場所は、20周年記念事業で整備された中庭のビオトープで、水辺の生態系を人工的に再現した場所です。
(写真キャプション)校舎からは季節毎にうつりかわるたくさんの草木や花が見られます
高橋校長先生 池には水車が周り、その周辺にはりんご、かりん、なし、カキ、栗なども植えられています。 池の中にはメダカ、蛍を育てるためのカワニナが育てられています。水温は、「ながろく絆の井戸」から潤沢な水が供給されているため、年間を通して一定です。 ビオトープの他にもカザニア、あじさい、バラ、藤・・・学校内で四季折々の花が目を楽しませてくれます。
−多くの時間を過ごす学校の中に、こんなに豊かな自然があるなんて!なんだか羨ましいです!
高橋校長先生 夕方には隣接する新田保育所の子どもたちや、長六小の児童が声を上げながら池を覗き込んでいる姿もお馴染みです。人気の癒しスポットになっています。
−「もっと遊ぶ!帰りたくない!」と言っている子どもたちの姿が目に浮かびますね(笑)。
−看板に蛍と書いてありました。
高橋校長先生 ビオトープへ蛍を呼ぶという計画があります。この活動を支えてくださっている心強い存在が「シルバー六小会」です。月に1回集まり、ビオトープや長六小の自然の保全活動をしてくださっています。 今年度は校舎の工事があり、残念ながら蛍の姿を見ることはできませんでしたが、もしかしたら来年は見られるかも・・・というところまで、自然の環境が維持され、期待が高まっています。
そんな長六小は来年50年目を迎えます
−長岡京市は令和4年10月に市制50周年を迎えますが、長六小も記念すべき50年目を迎えられるそうですね。
高橋校長先生 はい。50年目を前に、各施設の整備も進んできました。
(写真キャプション)新田保育所が入る複合施設プール棟 保育園の窓からはトトロの森の景色が広がっています
高橋校長先生 平成31年には、新田保育所の移転を含む、複合施設プール棟が完成。令和元年度に完成した学校給食共同調理場は、令和2年度から運用スタートし、長六小と長岡中学校 へ届けられています。
−地域の子どもたちとともに変化し続けてきたのですね。
高橋校長先生 地域とともに歩んできた長六小ですから、地域のみなさんとともに学校創立50周年を祝う準備を進めており、令和4年11月には記念式典が予定されています。そして、50年記念式典の主役は、やはり子どもたちです。50周年に向け、児童から「長六小をこんな学校にしたい」をテーマに言葉を募集し、子どもたちが中心となってキャッチフレーズを制作しました。
「明るく優しい長六小の子どもたち自然と歴史を未来へとつなごう」
−キャッチフレーズの中にも「自然」を慈しむ気持ちが現れているようです。
トトロの森やビオトープなど日頃から自然に親しんでいる長六小の児童ならではですね。
高橋校長先生 子どもたちの中から生まれた言葉と、学校や地域の方が大切にしてきたことが一致していると感じて、大変素敵なことだなと思いました。今の児童が卒業しても、この想いが未来に繋がっていくことを期待しています。
−記念すべき50年目には、学校で蛍が見られる日が来るかも・・・期待に胸が膨らみます。 校長先生、本日はありがとうございました。
私たちの質問にも、わかりやすくたくさんのお話を聞かせてくださった、高橋芳江校長先生。 校長先生がグラウンドで撮影していると、お子さんたちが集まってきて今日の出来事などを話しているのが印象的でした!
長岡京市立長岡第六小学校
〒617-0823 京都府長岡京市長岡2丁目3−1
最後に・・・かしこ暮らしっくサポーター始動
今回、市制50周年に向け「未来につながる、今をつたえる」をテーマに、長岡京市をより身近に感じてもらうため、特別企画が立ち上がりました。中心となる「かしこ暮らしっくサポーター」は市民で構成してい ます。市民の私たちから見た長岡京市を自分たちの言葉で伝えることで、より生活に根ざしたリアルな情報がお届けできるのではないかと考えています。皆さまのご期待に少しでも応えられるよう、力を合わせてがんばっていきたいです。また、1年間の連載企画になるので、長岡京市をあらゆる角度で取材していく予定です。取材の際には是非ご協力をよろしくお願いします!
【プロフィール】
かしこ暮らしっくサポーター/Lesamies+(レザミプラス)
TERUMI
12歳娘のママ
ママパスポート代表
OTOKUNIレザミ代表
ASA
9歳と5歳のママ
ママパスポート長岡京スタッフ
デザイン制作 TRIPLE 5 DESIGN代表
SHIORI
7歳と5歳三つ子 4人の娘のママ
ママパスポート長岡京スタッフ
Les plumes代表
「ママパスポート長岡京とは」
3ヶ月に1回、長岡京市を中心に乙訓地域で配られているフリーペーパー。 0才〜3才までの子どもとママ&パパに、手が届く子育て情報をお届けしています。 (ママパスポート長岡京:https://www.mamapass-nagaokakyo.com/)
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