みなさん、干支ごとに自分を守ってくれる仏さまがいることご存知でしょうか?その仏さまを“守護仏”っていうそう。戌年のわたしは阿弥陀如来さま(&亥年も同じ)💛戌年にあやかって2018年の初詣は阿弥陀さまにお参りしてみてはいかがでしょう。
イラスト:かたおか朋子
長岡京には「浄土谷の大仏さん」と呼ばれるとってもやさしいお顔をした阿弥陀さまや、可愛いネコちゃんがいる癒しのお寺・乗願寺があります。ぜひ訪ねてみましょう~。
長岡京に大仏があったの?
柳谷のほど近く、人里離れた山間にある集落・浄土谷(じょうどだに)。わずか7世帯の人々が暮らすこのエリアに乗願寺はあります。阪急長岡天神駅から車で15分ほどのところにこんな幽谷があったとは、グッときます(><)実はここに、800年ほど前の平安時代からずっとこの地で守り伝えられてきた「浄土谷の大仏(おおぼとけ)」があるそうで、そーっと本堂の戸を開けてみると…。
目の前に現る!約3mの弥陀如来坐像
こじんまりとしたお堂の中に入ってビックリ!大きな阿弥陀如来のお姿が。美しい天蓋(てんがい)や色鮮やかな提灯が取り囲みます。ふっくらとしたお顔、うっすらと開いた目、丸めたようななだらかな肩に、薄く滑らかな衣をまとった優美ないで立ち。あれ?どこかで見たな…。そう、平等院鳳凰堂に安置されている仏師・定朝(じょうちょう)の手掛けた有名な阿弥陀如来坐像と似ている!!作者不明ではあるけれど、定朝一派により平等院と同じぐらいの時代に作られたことが作風からわかるそう。京都府指定文化財でもあります。
よーくお顔を見ると、極楽浄土へ連れていってくれそうな慈悲深い表情。とっても穏やかな気持ちになります。こちらの仏像さま、平成元年に大掛かりな解体修理が行われたそうで、今見ているお姿は平安時代に作られたものとほぼ同じ。静寂に包まれた空間でお顔をみているとタイムスリップしたみたい♪
ご利益によって違う!お参り方法がユニーク
仏像の正しいお参りの仕方が書かれているなんて、ありがたい~!現状維持型、運勢好転型、病気平癒型…しっかりと読んでからお参りしてください♪
大仏の実は…ずっと乗願寺にいなかった
乗願寺の開祖は平安中期の天台宗・比叡山のお坊さん、恵心(えしん)僧都と伝わり本堂は約200年前、江戸時代の建築。現在は光明寺を本山とする西山浄土宗の末寺。ミステリアスなことが多いのが興味深い、浄土谷の大仏さん。なんと!ずっと乗願寺の本尊ではなかったそう。平安時代、浄土谷には東学院(とうがくいん)というお寺がありましたが、途中で廃絶したためここに大仏が移されました。大仏さまの引っ越し風景、気になるなぁ~。
【MEMO】
浄土谷の領主は公家、徳川家、天皇…と時代によりさまざま。江戸時代には仙洞御所に特産品の楊梅(やまもも)やマツタケを献上していたことも分かっています。
お参りの記念に御朱印の授与も
本堂の左手、小さなガラス戸の向こうに「大悲殿」と書かれた書置きの御朱印が置いてあります。(300円)インターフォンを押してお寺の方がいたら、マイ御朱印帳に書いていただくことも。
【MEMO】
お参りした証としていただける御朱印は今、女子たちの間でもブーム。神社やお寺で授与しているので、初詣の記念に各スポットでいただくのも◎長岡京では柳谷観音(楊谷寺)の和綴じの御朱印帳が可愛くて人気💛
ネコたちと戯れてみたい~
境内ではネコたちが気ままに過ごしています。癒され胸キュン💛ネコフォトを撮るのも楽しいです~。ネコ好きにはたまらないスポットかも。本堂にネコが入らないように、しっかりと戸を閉めておきましょう。
こんなに素敵な守り仏さまが近くにいることを知り、ときどき乗願寺を訪ねてみたくなりました。みなさんも自分の守り仏、調べてみてください~。より興味深く観光できるはず♪
Information
乗願寺
075-957-4148
拝観自由
100m手前に無料Pあり(10~15台)
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