西山天王山駅直結!生まれ変わった京都済生会病院 へ潜入レポ(後編)

長岡京市は、2022年10月に市制50周年を迎えます。「50年の歩み」を振り返りながら、長岡京市の「今」をご紹介。市民の未来につながる取り組みや思いを感じていただければうれしいです!

当記事は、広報紙「長岡京ライフ6月号」に掲載されている市制50周年記念特別企画 「未来につながる 今をつたえる」との連動企画です。かしこ暮らしっくサポーターが企画・取材・執筆しています。「長岡京ライフ6月号」はこちらからチェック↓

長岡京ライフ6月号 http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000012303.html

2022年6月、乙訓地域を40年近く支えてきた公的医療機関、済生会京都府病院が西山天王山駅前へ新築移転し、名称も新たに「京都済生会病院」へと生まれ変わります!市民ライターが開院直前の院内を特別に見せていただきました。

大病院の引っ越しプロジェクトって!?

京都済生会病院の吉田院長と事務部・経営企画課の中川次長がインタビューにお答えくださいました!

キャプション)右が吉田院長、左が中川次長 ※撮影時のみマスクを外して、感染対策に配慮して撮影しています

キャプション)病院移転には、さまざまな工夫や苦労が!驚く市民ライター一行

大病院の引っ越しってどんなものなのでしょうか?気になって、尋ねてみました。「おそら く引っ越し当日には 200 名位の患者さんが入院していると考えていますので、かなり大規模です!」と中川次長。患者さんの輸送には、民間救急車3台、寝台車6台、福祉車両3台、大型タクシー1台の合計13台で新病院と旧病院を平均9往復の計画です。物品は、数十台のトラックで運ばれるのだとか。 「移転が決まった頃から、様々なケースを想定し、シミュレーションを重ねてきました。1 日で行われるので、1分単位のスケジュールです。職員による2度のリハーサルも行いましたよ」(中川次長)一般家庭の引っ越しとは規模が違いすぎて、想像もつきません・・・!

職員が一丸となって取り組んだコロナ禍で得た経験

キャプション)私たち市民にも、わかりやすくお話しくださった吉田院長。地域医療を支える人の素顔に触れ、改めて感謝の気持ちが湧いてきます ※撮影時のみマスクを外して、感染対策に配慮して撮影しています

「地域医療といえば、新型コロナウイルスの猛威は、私たちの生活を一変させてしまうほどの凄まじいものでした。京都済生会病院でも、2020年3月に、外来患者と院内でコロナ陽性者が確認されました。一時期は、院内が緊張状態、閉塞感の中にありました」と吉田院長は振り返ります。

キャプション)救急搬送口に設置された「感染症診察室」

「まだ、コロナ感染者が府内でも少なかったことから病院が注目を集め、一時は職員への風評被害やマスコミの報道対応で過去にはない対応を迫られました。すぐに感染対策会議を実施し、徹底した感染対策、情報公開を実施。早期にコロナへの対応を経験したことで、すぐに PCR 等のコロナ対策設備が導入され、職員の感染症対策の意識が一気に高まりました」 と吉田院長。そんな時、市内の小学校から医療従事者の方へ、と千羽鶴を贈られ、本当に嬉しかったそう。これまでに、新型コロナウイルスの重点医療機関として600 名の患者を受け入れている京都済生会病院。これは、京都でも4番目に多い数なのだとか。新病院の建設でも、感染症診察に対応した設備を充実させているそうです!

キャプション)絵本「海の見えるゾウさんとキリンさんの家」を作った中島先生

キャプション)中島先生は、内科の診療に加え、感染制御部部長として院内感染の予防や対策にも尽力しています

そんな中、京都済生会病院に勤務する中島智樹先生が絵本を作ったというニュースが!出版された絵本の帯には「自分の知らないところで 頑張ってくれている仲間がいる」のメッセージ。作中には、誰にも知られず、友人たちの笑顔を想いながらコツコツと頑張るゾウさんが登場します。その姿は最前線で地域医療を支えてくれている医療従事者の皆さんにも重なります。私たちが困ったときに病院で医療が受けられるのは、当たり前ではなく有難いこと、と改めて感じました。

いままでも これからも 地域医療のリーディングホスピタル

キャプション)「患者総合サポートセンター」じっくり相談しやすい個室の相談室が8室も!

移転後の新病院では、さらに乙訓地域に密着した病院を目指しています。地域医療の中心的存在として医療・介護・福祉の連携を推進するため、「患者総合サポートセンター」を整備。 少し難しそうですが・・・?「医療に関する困りごとを相談すれば、社会福祉士などの専門家が対応します。相談はこちらへどうぞ、という場所です」(中川次長)。なるほど〜。不安な時に安心して頼れる場所、ありがたいですね。地域の医療機関から紹介された患者さん専用ラウンジも設置。必要性に応じて医療機関を使い分け、地域の医療・介護・福祉機関のネットワークを上手に活用するサポートをしてくれるんですね。

キャプション)敷地内の別棟に、乙訓休日応急診療所が移転。緊急性が高い場合は、急性期医療とのスムーズな連携が期待できます。同棟には乙訓医師会事務所も入居します。

私たちを支える病院の裏側には、多くの医療従事者の皆さんの尽力があると改めて感じた取材でした。吉田院長をはじめ京都済生会病院の皆様、どうもありがとうございました!!

【耳寄り情報】長岡京らしさを感じられる new born スポット♪

キャプション)長岡京市で人気のお店「なかの邸」の新店舗!

エントランス付近には、カフェ「NAKANOTEI COFFEE 西山」がオープン。西山天王山駅周辺の、新たな癒しスポットになりそうですね!

キャプション)病院に縄文土器!?

長岡京市の協力で設置された、史跡コーナーも。訪問した際には、ぜひ探してみてください ね!

■■■Information■■■ 

▶︎京都済生会病院(HP)

https://kyoto.saiseikai.or.jp/

外来診療開始:6月3日(一部制限あり)

 ※詳しくは、京都済生会病院のHPでご確認下さい

前編の記事はコチラから!

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