長~い夏休み。みなさん、お出かけの予定はもう決まっていますか?予定がないという方も今からでも大丈夫!今回は、遠出をしなくても近場で特別な体験ができる陶芸教室をご紹介します♪本格的な陶芸体験に子どもも大人も大満足!夏休みの思い出に世界に1つだけの作品を残しませんか?
夫婦で営む駅前すぐの陶芸教室「陶五月工房」
JR「長岡京」駅から住宅街を歩いて約3分。窓からたくさんの陶芸作品が見えるこちらは、20年以上工房を構える「陶五月(とうさつき)工房」です。呼ぶ声に誘われて、外階段から2階の陶芸教室へ。中にお邪魔すると、オーナーである平木孝之さんと妻の節子(作家名:紅苑)さんが仲良く出迎えてくれました。
左:妻の平木節子さん、右: 夫の平木孝之さん
孝之さんはメーカーでの技術職を退職後、2000年にこちらの工房をスタート。陶芸教室では、電動ろくろの指導や施釉※、焼成などを主に担当しています。「私は釉薬※を調合したり、窯の温度を調整したり、実験的なことが好きで、芸術のことは妻に任せているんですよ」と孝之さん。
妻の節子さんは京都芸術大学の前身校で服飾デザインの教員や百貨店のアパレルブランドで顧問を務めるなど豊富な経歴を持つファッションデザイナー。多彩な才能を活かし作家として、陶芸、水墨画、日本画と、さまざまなジャンルで作品を発表しています。
※施釉(せゆう):焼き物に釉薬をかけること。
※釉薬(ゆうやく):陶磁器の表面をガラス質に仕上げるための薬品。
どんなイメージも形に!想像力を育む創作陶芸
今回は、陶芸初心者のライターが小学4年生の子どもと一緒に1日体験教室(大人3,700円/子ども2,700円)にチャレンジ!実際に体験した流れに沿って、レポートします🎵所要時間は約2時間。体験教室では、1人1kgの土を使って2,3点の作品を作ることができますよ。
工房には先生の見本をはじめ、子どもから大人まで幅広い世代の会員作品がずらり。会員のなかには、陶芸の全国大会で優秀賞を獲得した子どもたちや、プロとして独立した大人もいるのだとか。ちょっとハードルが上がりますが、そこは心配ご無用!初心者でも楽しく取り組めるように、一人ひとりのレベルに合わせて丁寧に指導をしてくれます。
工房に並ぶ作品の裏を見て土の色を確認
まずは工房に並ぶたくさんの作品たちを参考に、作りたいもののイメージを膨らませるところから。土は赤、白、黒など10種類以上、釉薬は孝之さんがブレンドして生み出したオリジナルも含めて30種類以上にも及びます。
幅広いお客さんに満足してもらいたい一心でたくさんの材料を取りそろえているため、教室に並ぶ作品たちは同じ教室で作ったものとは思えないほど個性豊か。
あまりのバリエーションに何を作るか悩む方も多いため、事前にスケッチを用意してきてもOK。
お皿やお茶碗など何を作りたいのか、大きさや色なども決まれば、作りたいものに合わせて陶土を用意してくれます。
いろいろな作品を目の前に「どんな作品にしよう」と2人とも真剣な表情。あれこれ思い巡らすことで、想像力を養います。予想外の発想に子どもの新たな一面が見られるのも嬉しい!すぐ側で成長を見守ります。
完成を目指して創意工夫を重ねる
作り方は、主に板作り、手びねり、電動ろくろの3種類。作りたいものに合わせて、色々な技法を提案してくれます。作りたいものを全力でサポート!イメージした作品に向かって一緒に工程を踏んでいきます。
平木さん夫婦が入れ替わり立ち替わり教えてくれるので、初めてでもどんどん陶芸にのめり込んでいきますよ。
まずは手びねりにチャレンジ!しっとりとした土を触ると、五感が刺激され、なんだか心地よい気分。素手である程度薄く伸ばしたら、粘土の両サイドに板を置き、麺棒で均等な厚みになるまで薄く伸ばしていきます。
「いい作品を作るため、技法を出し惜しみせずにどんどん教えます」と節子さん。良いところをどんどん褒めて才能を引き伸ばしてくれるから、子どももメキメキと上達していきます。目をキラキラと輝かせる表情には思わず感動!楽しみながら進められるので、自然と集中力が高まります。
ライターはマーブル模様の大皿に挑戦
赤土に白土で柄をつけた中皿に挑戦
時間が許す限り、いろんなことにチャレンジさせてくれるため、楽しさ倍増!工房は自然と笑顔であふれています。色々と試行錯誤を繰り返すことで、考える力も身に付きますよ♪
縁を裏側へ織り込み、脚を付けることで、さらに一工夫。
手取り足取り教わりながら、型にはめて形を整えたり、脚をつけたりしているうちに、あっという間に1つが完成!合計が1kgであれば、複数の土が使えるのもうれしいところ。全く違った雰囲気の作品を作ることができます。
2つ目のお茶碗は、ある程度手で形を整えた後、電動ろくろで成形。つきっきりで教えてくれるため、初めての人でも難しい行程を自分の手で仕上げた達成感が得られます。
子どもも大人も同じように作れるのが陶芸の魅力
小学4年生の作品
大人(ライター)の作品
「陶芸の醍醐味は、子どもも大人も同じように作れること」と話す孝之さん。写真の通り、どちらが大人の作品か分からないほどのクオリティ。初心者にも関わらず、的確なアドバイスのおかげで思っていた以上の完成度に仕上がりました。体験とは思えないほど、しっかりと自分の手で作り上げた作品に愛着もひとしお。充実した内容に2人とも大満足です。
それぞれの素焼き後の作品
ここから自然乾燥し、素焼き、釉薬がけ、本焼きと仕上げの工程を工房で行ってくれます。出来上がるのは1ヶ月から1ヶ月半後。どんな焼き上がりになるかワクワクしながら完成を待ちます。完成品は、工房で直接受け取るか発送(送料別途)も行っていますよ。
完成した器たち!食卓に並ぶのが楽しみ
体験後は、達成感でいっぱい!親子で感想を言い合うのも良いコミュニケーションになります。歳を忘れて同じように夢中になった経験は、一生の思い出。子どもが興味を示したら、習い事として通ってみるのもおすすめです。週1回や月1回など自分のペースで通うことができるので、気軽に問い合わせてみてくださいね。
Information
陶五月工房/075-955-0147または090-8145-3276/京都府長岡京市神足1丁目17-13/午前の部10時~12時、午後の部14時~16時 ※夜の部は要相談/木曜定休/JR「長岡京」駅から徒歩約3分、阪急「長岡天神」駅から徒歩約8分/P1台/1日体験教室3,700円、お子さま陶芸2,700円(いずれも粘土1kg付き)/HP
\陶五月工房の陶芸教室体験は、ふるさと納税返礼品に登録中!/
詳しくは、さとふるHPへ
*市外在住者が対象です。
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