長岡京・錦水亭「高野竹工 茶器と酒器展」&銘酒「七本槍」飲会に潜入!

京都府長岡京市に本社を置く『高野竹工株式会社』は、竹製品を通じて、日本の伝統文化や長岡京市の魅力を世界に発信している会社です。この9月20日・21日に、長岡京市産の竹や神社仏閣の古材を用いた酒器と茶器の展示会「高野竹工 酒と茶の道具展」が開催されました。会場はなんと、長岡京市の名店「錦水亭」。銘酒「七本槍」の試飲会も開催されるとのこと…これは見逃せない! 展示会と試飲会に潜入してきました。


見出し一覧

・『高野竹工株式会社』ってどんな会社?

・「酒と茶の道具展」に行ってみた!

・『高野竹工株式会社』の職人たち

・『錦水亭』での試飲会にも潜入


『高野竹工株式会社』ってどんな会社?

言わずと知れた竹の名産地・長岡京市に本社を置く、創業50余年の『高野竹工株式会社』。近年は竹の魅力を全世界に発信するため、箸や箸置きなどの生活用品はもちろん、名刺入れやアクセサリーなども展開しています。


イタリアの自動車メーカー『フィアット』による日本の伝統産業を紹介するプロジェクトに 、日本を代表する企業として選出され、ワールドワイドに活躍している企業です。そんな『高野竹工株式会社』が今回開催した「酒と茶の道具展」は、日頃制作している長岡京の京料理店『錦水亭』で展示・販売する、初の試みです。


「酒と茶の道具展」に行ってみた!

展示会が行われた『錦水亭』は『長岡天満宮』の八条ヶ池のほとりに店を構える、たけのこ料理の名店。明治14年創業のみやびを今に伝える、格式高い老舗料亭です。キリシマツツジが見ごろを迎える初夏には、上の写真のような風流な景観を見ることができます。

今回の展示会はこちらの別邸を貸し切って行われました。9月は古語で「長月」のほか、「竹酔月(ちくすいづき)」と呼ばれることもあります。今回の展示会を9月に開催するのは「竹の魅力に酔う」という意味と、酒器を扱うことから「竹で酔う」という意味も込めているのだとか。なんておしゃれな言葉遊び…すてきです。

展示室に入ると、酒器と茶器がテーブルの上にずらり。自社が管理している竹林で伐採した竹を加工し、形作り、漆を塗って…と、一つひとつ手作りしています。まごころと魂のこもった作品は、小さいながらも静かな迫力を感じます。

『高野竹工株式会社』は、神社仏閣とも深い関わりがあるそうで、国宝・重要文化材級の社寺の古材 を用いた作品も多く並んでいました。写真の作品は、板状の素材を張り合わせて作品を形作る「京指物」という技術で作られたものだそう。展示・販売会ということもあり、自由に手にとることができるのもうれしいポイントです。手触りもするするとなめらかで、丁寧に加工されていることが分かります。

落ち着いた雰囲気の作品が多く、酒や茶の魅力を引き出してくれそうなものばかり。作品の艶感や絶妙な色味など、細部までゆっくりと作品を見ることで竹の美しさに魅了されました。展示会場には『高野竹工株式会社』のスタッフや職人さんが常駐していて、作品についてのお話を聞ける点なども魅力ですね。


『高野竹工株式会社』の職人たち

竹の育成から製品の完成・販売まで一貫して行う『高野竹工株式会社』には、それぞれの工程を専門に担当する職人が在籍しています。

竹の伐採と、油抜きという工程を担当されている長岡邦展(ながおかくにのぶ)さん。職人歴は1年半ほどで、今は先輩の女性職人について修業されているのだとか。祇園の直売店舗『篁(たかむら)』で見た高野竹工の作品のかっこよさと美しさに胸を打たれ、職人の道に飛び込んだそう。元々物作りに興味があったそうですが、すごいバイタリティー!

次に、竹を見て何が作れるかを判断し、竹を削っていく工程を担当する野崎博之(のざきひろゆき)さん。竹によって異なる質を見分け、適性を判断しているのだとか! 個性あふれる作品の数々は、野崎さんが設計されていたんですね。製作の上で心がけているのは「素材感をいかすこと」。「竹の良さを最大限にいかした、他で作っていないような面白い作品をぜひ見て欲しい」とのことです。

最後に、酒器や茶器の内側に漆を塗る工程を担当する青木健一(あおきけんいち)さん。かつては一般企業に勤めていましたが、日本の伝統文化に自ら触れ、関わりたいという思いから職人の道へ進まれたそう。漆は自然の素材なので、温度や湿度など、日によって状態が変わるのが難しいところ。しかし、自然の素材を使うからこそ1点1点異なる表情が生まれ、世界に一つのオリジナル作品が完成することが魅力なのだとか。あの艶やかに光る漆のかっこ良さを出すのにも、相当な苦労があるのですね。


試飲会にも潜入

この日は、職人たちの手で丁寧に作られた酒器で試飲ができるイベントも同時に開催。「七本鎗」で有名な滋賀県長浜市にある老舗酒造『冨田酒造』の15代目・冨田泰伸(とみたやすのぶ)さんがゲストとして来られていました。舞台は、八条ヶ池を望む『錦水亭』の離れ。今回試飲ができる5種の「七本鎗」の説明を受けながら、こだわりの酒器で酒を飲む…なんてすてきな時間! 

お酒のおともに出されたのは『錦水亭』の八寸。上品な甘みのさつま芋がゼリーに包まれた「筍入月光甘芋」、エビの赤と枝豆の緑を萩の花に見立てた「筍入萩見立真薯(たけのこいりはぎみたてしんじょ)」、琵琶湖産の小鮎を甘辛く炊いた「琵琶湖産小鮎甘露煮」の3品に、春に収穫したというたけのこを使った佃煮が付きます。

この八寸は、湖でお月見をしているようなイメージで造られているのだとか。月、湖に泳ぐ魚、そばに咲く萩…まさに季節を感じる一皿です。

季節感たっぷりの八寸に、米の旨みと酸味が心地良い「七本鎗 渡り船(わたりぶね)」がぴったりマッチ。酒器の持つ雰囲気と相まって、いつもよりも一層味わい深く感じます。上質なお酒や料理だけでなく『錦水亭』の仲居さんの丁寧な対応と、目前に広がる八条ヶ池の穏やかな景色が、心身をすっかり癒してくれました。


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今回は「高野竹工 酒と茶の道具展」を潜入取材しました。

展示会を通して『高野竹工株式会社』の技術力の高さや作品への思い、竹の魅力を知り、試飲会では、職人の手仕事を感じる酒器やそれでいただくお酒、長岡京市随一の接客から、普段なかなか感じることができない特別感を得ることができました。

長岡京市の新たな魅力を発見できる今回のような展示・販売会や試飲会は、今後も続けていくそうなので、最新の情報は、高野竹工のHPをチェックしてみてくださいね。


★公式HP

https://www.takano-bamboo.jp/


↓展示会の様子はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=tlz5pRjXt_8


↓過去の高野竹工特集はこちら

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