ご存じ?長岡京市は最先端の地域ブランディングをしているそう

長岡京市は、2022年10月に市制50周年を迎えます。「50年の歩み」を振り返りながら、長岡京市の「今」をご紹介。市民の未来につながる取り組みや思いを感じていただければうれしいです!

当記事は、広報紙「長岡京ライフ4月号」に掲載されている市制50周年記念特別企画「未来につながる 今をつたえる」との連動企画です。かしこ暮らしっくサポーターが企画・取材・執筆しています。「長岡京ライフ4月号」はこちらからチェック↓

長岡京ライフ4月号 http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000012303.html


情報発信だけじゃない、シティプロモーション

キャプション)JR長岡京駅から長岡天満宮へ向かう大通りにも、市制50周年のフラッグが♪

長岡京市は今年10月にいよいよ50歳のお誕生日を迎えます!もっと長岡京が好きになるプロジェクトの数々がいよいよお目見え。そこで今回は、長岡京市の魅力を発信する「シティプロモーション」の取り組みを取材。市の50周年をさらに盛り上げるべく副業人材活用サイトで募集した、話題のプロデューサーにも話を聞きました!記事の最後には一押しのプロジェクト紹介もありますよ♪


まちの活力を維持する取り組みの1つが「シティプロモーション」

シティプロモーションは、日常ではあまり聞く機会がない言葉ですよね。簡単にいうと、まちを好きになってくれる人を増やすために、市の魅力を発掘・再確認して、市内外へ積極的に発信する取り組みのこと。長岡京市の魅力を分かりやすく共有するために生まれた「かしこ暮らしっく長岡京」という都市コンセプトもシティプロモーションの一環で生まれました。交通の利便性に代表される「かしこい暮らし」と、のどかでなつかしい「くらしっくな暮らし」がバランスよく共存していることを表しています。


シティプロモーションに取り組むと、まちの活力がUP

キャプション)まっすぐな線と水玉で構成されたロゴマークには、「かしこい暮らし」と「くらしっくな暮らし」の両方の意味が込められています。

なぜ自治体がプロモーションに取り組むのか?それは、まちの魅力を市に関わる人が実感し、もっと「知りたい・行きたい・住みたい」と思う人が増えると、まちが元気になるから!もし逆にまちの魅力が低下してしまうと・・・人口が減少し、少子高齢化が進むなどさまざまな影響が現れます。例えば、身近なところでは、バスの減便や鉄道の停車回数の減少。地域経済の規模が縮小すれば、お気に入りのお店が閉店・撤退してしまう可能性も・・・。他にも公共サービスの質が低下してしまう、働く場所が減るなど、結果的にますます魅力が減少してしまうマイナスの循環に陥ってしまいます。それでは住み続けたい長岡京のイメージとは離れてしまいますね。シティプロモーションが、私たちの生活とは無関係でないことがわかります。


関わる人みんなが主役の「ALL長岡京体制」で推す!

キャプション)地元ママさんがおすすめのお店を語る座談会の様子(2019年実施)

プロモーションと聞くと、行政主体の広告など大掛かりなものをイメージしてしまうかもしれませんが、それだけではありません。長岡京を愛する人々が口コミやSNSで発信することこそが最も効果的なシティプロモーション。まちの魅力を一番よく知っているのは、なんと言っても私たち市民。「もっといろんな人に知ってほしい♪」という気持ちがまちの活気につながります。今年は長岡京市が誕生して50年という記念すべき年。プロモーションにもますます力が入っています!


50周年記念でプロデューサーを募集したら全国から応募殺到

キャプション)市制50周年記念事業プロデューサーのお二人。左が辻本哲郎さん、中央が湯浅典子さん

50周年特別記念事業をさらに盛り上げるため、長岡京市では民間事業者の最前線で活躍するプロフェッショナルな副業兼業人材を募集。なんと、全国から343名(!)の応募があり、その中からお二人が選ばれました。一体どんな方なのでしょうか?市民ライターが独占インタビューしました!

「お世話になった地元に恩返しを」乙訓地域出身のPRプロデューサー辻本哲郎さん

キャプション「運命に応募しろ、と言われているかと思った」と笑顔を見せる辻本さん

辻本さんは、大山崎町出身。小学校から高校まで取り組んでいたサッカーでは、長岡京のチームと対戦を重ね多くの仲間に出会いました。大学卒業後、広告業界で民間企業・大学・レジャー施設等のPR戦略を考える業務に10年以上従事し、昨年からフリーランスに。

「長岡京市は青春を過ごした思い出のまち。せっかくフリーランスになったので、お世話になった方々に恩返しをしたいと考えていました」

元々、副業は考えていなかったのですが、WEBで長岡京市の求人が目に止まり、運命を感じたと言います。 

「映画監督・プロデュースの経験を活かしたい」コンテンツプロデューサー湯浅典子さん

キャプション)「トライするのが楽しみです!」と声を弾ませる湯浅さん

湯浅さんは岡山県出身の監督・プロデューサー。各地で映像作品制作の仕事を20年以上続けています。大学は工学部建築学科出身。

「これまでの経験を活かしながら、もう一つ別のアプローチにチャレンジしたいと思っていました。街を撮影してきた経験をまちづくりに活かせるのではないかと考えました」

監督として既に華々しい実績を残している湯浅さんですが、まちづくりの分野は未経験。兼業副業でぜひどうぞ、と挑戦させてくれる自治体はなかなかないので、とても嬉しかったと胸の内を語ってくれました。


地域のリサーチとキャッチコピーの検討を重ねた8か月間

キャプション)コロナの影響もあり、対面で叶わないヒアリングはオンラインを大いに活用したそうです。

50周年記念事業プロデューサーの着任は、2021年7月。改めてヒアリング・リサーチを行い、市民へのインタビューや、実際に市内を視察しました。それを踏まえて、長岡京市の職員らで構成するプロジェクトのメンバーとコンセプトの検討を重ね、テーマは「継承と発展」、キャッチコピーは「8万人と、つなぐバトン」と決定。その後、プロモーション、イベントの企画に落とし込んでいきました。

「テーマが決まってからも、本当にこのコンセプトでいいのか?より良いものはないのか?と模索したブラッシュアップの期間」と湯浅さんは振り返ります。

そこでヒントになったのは、湯浅さんが地元出身ではないからこそわかる、市外からの見え方でした。


長岡京はクラクションの鳴らない、穏やかなまち?!

キャプション)あなたが感じる長岡京市の魅力はなんですか?

湯浅さんが長岡京市をリサーチしているときに印象的だったのは、市民の方に教えてもらった、長岡京市では車のクラクションを聞く機会が少ないというエピソード。

「それってすごくわかりやすく、長岡京市に住んでいる方のモチベーションや性格が出ている。慌てなくて、穏やか。せかさないということ。すごいことだと思いました」

みなさんは街でクラクションを聞く機会はありますか?言われてみれば、長岡京市ではあまり聞かないような・・・?市外の人だからこそ、発掘できた長岡京市の魅力なのかもしれません。

キャプション)センス長岡京インスタグラム。「更新頻度がすごいです!!」とPRのプロ目線で辻本さんからお褒めの言葉。

長岡京市の人から感じるエネルギーも、記念事業を通して発信したい魅力の一つだと辻本さんは語ります。「ヒアリングで接した市民の皆さん、一人一人にエネルギーを感じました。一緒にプロジェクトを進めている長岡京市役所の方もエネルギッシュです」

長岡京の人にはエネルギッシュな一面がある一方、慌てなくて穏やかな面もあるのかもしれませんね。利便性・スマートさの「かしこい暮らし」でエネルギッシュに生活を送りつつ、 豊かな自然・懐かしさの「くらしっくな暮らし」も楽しみ、「かしこ暮らしっく」を体現しているようにも感じました。


世界に向けて市の魅力発信に挑戦。フワッと長岡京愛が広がるムーブメントへ

キャプション)「かしこ暮らしっく」のロゴも50周年バージョンに♪

いよいよ4月からプロジェクトが本格始動。辻本さんは、「市民の皆さんにとっての50周年であることはもちろんですが、これを機に一人でも多くの人に長岡京市の魅力を発信したい」と意気込んでいます。活気があり魅力的な街だと知ってもらうきっかけになれば、この先50年のまちの活気にもつながると期待を膨らませます。

キャプション)50周年特別記念事業ウェブサイトのイメージ。

湯浅さんは、華々しいイベントではなく、じわーっと空気やムーブメントが人々の心の中に広がっていくイメージを持っているそうです。

「生まれたところ、働くところ、人にはいっぱい自分と関わる場所がある。その場所がみんなそれぞれ増えていくのが楽しいですよね。50周年記念事業を通して、そういうメッセージが押し付けがましくなく、空気として出たらいいなと思います。このまちを好きになる、応援したい、長い時間滞在したい、気分によって長岡京のどこに行ってみようという選択肢を持つのもいい。じわーっと広がっていって、結果的にはえらいことやってるかもしれないよね、というくらいになっていってほしいです」


プロデューサー一押しのプロジェクトは「夢プロ」「クラファン」まだまだあります!

キャプション)「プロジェクトはどれも楽しみで、1つに選べない!」と、湯浅さん。

長岡京市の魅力を余すところなく体感できる、50周年記念特別事業。益々期待が高まります!そこで、プロデューサーのお二人が市民の皆さんにぜひ期待してほしい、一押しのプロジェクトをお聞きしました!

「夢プロジェクトかな?みんなが明るくなるようなテーマで、市民の人に明るい気持ちになってほしいです!」とお話しする辻本さん自身もすっかり夢見る瞳。夢を叶えるって一体どういうこと!?とっても気になります。詳しくは、4月にオープンしたウェブサイトをご覧ください♪

キャプション)「夢をテーマに、夢に参加したい人、夢を叶えたい人、あらゆる人を巻き込み、長岡京市の活気を伝えていけると思います(辻本さん)」

湯浅さんは悩んだ末に「クラウドファンディングプロジェクト」と「旧庁舎アートプロジェクト」の2つをおすすめ。1つ目のクラウドファンディングは、市の周年事業を応援する形は珍しく、とてもワクワクしているそう。WEB上で幅広い参画が見込めることから、50周年をお祝いするムーブメントの波及効果を期待しています。

2つ目の旧庁舎アートプロジェクトは、「まさにキャッチコピーであるバトンを見える形で残せるもの。旧庁舎はこのままでは無くなってしまうけど、うまく活用しながらアートプロジェクトを展開することで、新しい場所に行ける。次の50年や100年のスタートになれると思う」

キャプション)新庁舎完成予想図。1期庁舎は令和5年1月より併用開始予定です。


長岡京市の皆さんへメッセージ

キャプション)長岡京市でお気に入りの場所は「長岡天満宮。歴史的なシンボルでもあり、憩いの場でもある(辻本)」、「市役所庁舎。人生の良い時も悪い時もいくところで市民にとっては特別な場所。庁舎が新しい頃の写真にグッときた(湯浅)」

辻本さん

 「市制50周年という大事な時期にご一緒させてもらえるのを光栄に思っています。

一方で、地元でもあるので、街並みを見るたびに大切な人たちの顔が浮かび、特別なプレッシャーを感じますが、いよいよ本番、楽しんでいきたいです。PRプロデューサーとして、情報発信の観点でアドバイスできればと思っています。4月1日からウェブサイトがオープンするので、順次最新情報をUPします。ぜひチェックしてください」

湯浅さん

「微力ではありますが、大切なプロジェクトに関われたことを嬉しく思います。私にできることを全力でやります。市民の皆様もイベントにぜひ参加していただいて、近所の人にもイベントの存在を伝えてほしいです。そして、長岡京においでと、市外へも広げてください」

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▶︎50周年特別記念事業の情報はこちらから

https://thankyou50th-nagaokakyo.jp/

▶︎市制50周年記念事業プロデューサーへのインタビューの様子は、動画でもご覧いただけます♪


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