古いものでは145年前の産業遺産からクラシカルな喫茶店まで。歴史を重ねてきた古き良きレトロに出合える長岡京市のレトロスポットをご紹介します！
●昭和の雰囲気を残す純喫茶「COLORADO COFFEE SHOPマサヒロ」
●クラシカルな喫茶でいただくモーニング＆プリン「フルール」
●王道の洋食ランチセットはいかが？「カフェレストラン カムシン」
●今なお現役で活躍する激シブな三連橋「老ヶ辻三連橋」
●明治～大正の長岡京市を駆け抜けた馬車「錦水亭の元旅館・竹生園」
昭和の雰囲気を残す純喫茶「COLORADO COFFEE SHOPマサヒロ」
長岡京市今里にある「COLORADO COFFEE SHOPマサヒロ」は、今年で創業41年。昔ながらの純喫茶で、店内に入るとレトロなインテリアがお出迎えしてくれます。インテリアは店主が選んだ家具でそろえられていて、まるで昭和にタイムスリップしたような気分に。
店内奥にある銅板のレリーフは、長年たばこの煙で燻され続けて、今ではアンティーク調になっています。現在お店は禁煙になっていますが、たばこ文化の名残があるのもいいですね。
レトロな公衆電話も時代を感じさせます。ちなみに、右側にハンドルが付いていて、回すとオルゴールが流れますよ♪
そして、なんといっても主役はコーヒー。こちらでは、店主のマサヒロさんが1杯ずつサイフォンで淹れてくれます。
サイフォン式のコーヒーの醍醐味は、コーヒーを淹れる過程にあります。下のフラスコでお湯を沸騰させると、気圧の変化でお湯が上のロートに移動。ロート内でお湯とコーヒーの粉を混ぜ、火を止めると温度が下がり、コーヒーはまた下のフラスコへと戻っていきます。
まるで科学実験のような独特な抽出方法に思わず見入ってしまいますね。サイフォン式で淹れるコーヒーは、ドリップと比べると柔らかくすっきりした味わいが特徴なのだそう。コーヒーを待つ間、ぜひカウンター席で店主の熟練の技も楽しんでください。
モーニング（7:30～11:00）は全6種類。トースト、サラダ、ハム、スクランブルエッグにブレンドコーヒーが付くセットは670円（税込）。ブレンドコーヒー単品は450円（税込）。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
★COLORADO COFFEE SHOPマサヒロ
075-955-5540
長岡京市今里北ノ町18-5
7時30分～17時
日・月曜休
阪急長岡天神駅から徒歩17分
駐車場7台
https://www.instagram.com/coloradomeguchan/?hl=ja
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
クラシカルな喫茶でいただくモーニング＆プリン「フルール」
阪急長岡天神駅からすぐのところにある「フルール」は1969（昭和44）年に創業した、50年以上の歴史をもつ老舗喫茶です。店内は豪華なシャンデリアや高い天井、それを覆うビロードなど、クラシカルで重厚感のある装飾に目を引かれます。
そんなフルールでおすすめしたいメニューが、10:00～11:00までのモーニングでいただける「Bセット」。エッグトーストにミニサラダ、セットドリンクがついたシンプルな組み合わせですが、見てください、このトーストのボリューム感！
厚切りのトーストに、あふれんばかりのスクランブルエッグがぎっしり入り、思わず笑みがこぼれます♪朝からしっかり食べたい人におすすめの人気メニューです。
続いてはおやつの代表ともいえるプリン！創業当時から変わらないレシピで作られている、歴史あるメニューのひとつです。昔ながらのちょっと固めのプリンを２つと、クリームとフルーツも添えた「ダブルプリン（1050円・内税）」は、贅沢ながらもどこか懐かしい逸品です。
この自家製プリンを使ったメニューは、全部で4種あります。ぜひお気に入りのプリンを見つけてください。
また、晴れた日にはお庭のテラスで過ごすのもGood。緑の芝が敷かれ、真っ白なかわいらしいテーブルたちがよく映えます。美しく手入れされた木々や花とともに、絶品スイーツを召し上がれ。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
フルール
★問合せ先
075-951-6759
★アクセス
長岡京市天神1丁目8-2
阪急長岡天神駅西口から南へ徒歩2分
★営業時間
10:00～21:00（20:30LO）
★定休日
月曜（祝日の場合は翌日）
★駐車場
12台 ※店の前の道路は通行禁止のため、1本西側の道路を進み、回転灯を目印に専用道路を東に入ると店の裏手に駐車場あり
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
↓『フルール』のモーニングはこちらから
https://sense-nagaokakyo.amebaownd.com/posts/4419825
↓『フルール』のプリンはこちらから
https://sense-nagaokakyo.city.nagaokakyo.lg.jp/posts/8834279
王道の洋食ランチセットはいかが？「カフェレストラン カムシン」
大きな赤い三角屋根が特徴的な「カフェレストラン カムシン」。創業43年のレトロな佇まいは、遠くからでも存在感を放つ、長岡京市の名喫茶です。
店内はアールデコを取り入れた装飾を中心に、木製のイスやテーブルが設えられていて、おしゃれながらも落ち着いた雰囲気が漂います。
上を見上げれば、高い天井に豪華な釣鐘型のシャンデリアが。
ほかにも、テーブル席やカウンター席に設置された照明にも注目です。木や葉のモチーフが取り入れられていたり、キューブ型に金の枠がアクセントになっていたりと、かわいいとかっこいいが共存した空間は、レトロ好きにはたまりません。
キャプション／カムシンセット1450円（税込・スープ、サラダ、ハンバーグ、エビフライ、クリームコロッケ、温野菜、ライスorパン）
こちらの看板メニューは「カムシンセット」。エビフライやハンバーグ、クリームコロッケが乗った、王道の洋食セットです。サクサクのコロッケや自家製デミグラスソースがかかったハンバーグに、大人も子どももテンション上がること間違いなし！（カムシンセットの提供は11:00～14:00）
キャプション／フルーツパフェ900円（税込）※季節によって内容が変わります。
お昼の時間帯はにぎわうことが多いので、静かにゆっくり過ごしたいなぁ～という方は、14:00以降がおすすめ。レトロな雰囲気を味わいながら、軽食やデザートも一緒にどうぞ♪
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
カフェレストランカムシン
★問合せ先
075-954-9507
★アクセス
長岡京市開田4-4-6
阪急長岡天神駅から徒歩7分
★営業時間
10:00～16:00（15:00L.O）
★定休日
水曜、日曜
★駐車場
8台
★HP
https://www.instagram.com/khamsin_nagaokakyo/?hl=ja
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
↓「カフェレストラン カムシン」の記事はこちら
https://sense-nagaokakyo.city.nagaokakyo.lg.jp/posts/4456826
今なお現役で活躍する激シブな三連橋「老ヶ辻三連橋」
長岡京市立長岡第三中学校の前に流れる犬川。そこに架かるレンガ造りの橋が「老ヶ辻三連橋（おいがつじさんれんきょう）」です。3つの均等なアーチがかわいらしくもある、レトロな造りですが、実はこの橋の年齢は145歳！
明治9年（1876）に向日町と大阪の間を走る蒸気機関車が走ることになり、その時に老ヶ辻三連橋が建設されました。設計は、イギリス人のブランデルさんをはじめとした技師たち。設計された当時は、文明開化の影響で西洋の技術が多く取り入れられていて、れんが造りの建築物がたくさんありました。
その中でもこの老ヶ辻三連橋は、現役で活躍しているスーパーブリッジ！あえて例えるとしたら、ちょっと頑固で、でもそこがかわいらしくもある縁の下の力持ちおじいちゃん、と言ったところでしょうか……。
鉄道が日本で走り始めたのが明治5年。鉄道事業の始まりとともに誕生した老ヶ辻三連橋は、今もなお現役で京都・大阪間をつないでいます。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
老ヶ辻三連橋
★問合せ先
長岡京市観光協会
075-963-5510
★アクセス
長岡京市神足２丁目１７
JR長岡京駅から徒歩12分
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
明治～大正時代の長岡京市を駆け抜けた馬車
1881（明治14）年に創業した錦水亭。そこから徒歩3分ほどのところにある別館、元旅館「竹生園（ちくぶえん）」の中庭にあるのがこちら。
なんと馬車！人力車は観光地でよく見かけますが、馬車は見たことがないという人も多いのでは？
細い車輪に真っ黒の幌。ノスタルジックな雰囲気のあるこちらは、かつて錦水亭でお客さまの送迎の時に使われていました。2頭立ての高等馬車で、創業当時から1916（大正5）年頃まで使われていたようです。
こちらは現役で使われていた当時の写真。モノクロ写真で見ると、よりかっこよさが増していますね～♪現在のものと比べて見ても、ほとんど変わらないまま残っているのが分かります。
この馬車が使われていた当時は、自動車も阪急電車もなかった時代でした。現在のＪＲ長岡京駅が国鉄「神足（こうたり）駅」だった頃に、駅でお客さまを迎えて、まっすぐ西へ、八条ヶ池の土手を通って錦水亭まで走っていたのではと考えられています。
こんなに豪華な馬車でお出迎えしてもらえたら、お姫様気分になってしまいますね！
Shop&Gallery竹生園１F。大きな窓の向こうに馬車が。美しい竹林に癒される空間
自動車が普及し始めてからは、錦水亭でも車を送迎に使うようになり、今では竹生園の中庭に飾っているだけなのだそう。
現在竹生園は、「Shop&Gallery竹生園」として生まれ変わり、１Fは地元長岡京市の竹工芸メーカー高野竹工のShopとして、2Fの大広間はGalleryスペースとして今後展開していく予定です。馬車は建物の窓から見えるそうなので、気になった方は高野竹工のイベントの際に覗いてみてください。（中庭には入れませんのでご注意ください）
↓高野竹工のイベントはこちらでご確認を。2021年11月1日（月）～12月5日（日）、「受け継がれる竹の美展」を開催予定です
https://www.takano-bamboo.jp/blog/
↓錦水亭で行われた高野竹工のイベントの様子はこちら
https://sense-nagaokakyo.city.nagaokakyo.lg.jp/posts/11025638
↓竹を通じてグローバルに日本の竹文化を発信する高野竹工の会社紹介記事はこちら
https://sense-nagaokakyo.city.nagaokakyo.lg.jp/posts/6911225/
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Shop&Gallery 竹生園
★問合せ先
075-951-5151（錦水亭）
★アクセス
阪急長岡天神駅から徒歩11分
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
0コメント