今回ご紹介する「寺子屋いのちのたね」とは、勝龍寺で「種まき人」と称する講師が、暮らしに役立つ講座からアート、ダンスまでいろいろなことを教えてくれる学び場です。
「寺子屋いのちのたね」は、勝龍寺で「ほてい市」を主催するグループ、neoseed(ネオシード)が2022年からはじめたプロジェクト。「ほてい市」への出店などさまざまな縁をきっかけに繋がったメンバーで立ち上げました。
まずはneoseed代表のKAMICOさんに「寺子屋いのちのたね」を通して伝えたいメッセージをおうかがい。後半では講座の一部をご紹介します♪
【集まる人・モノ みんなやさしい ほっこり おだやかな ひととき】がコンセプトのほてい市。以前の取材記事はこちらから。
「寺子屋いのちのたね」を通して伝えたいメッセージとは?
右は副住職、左が奥様でneoseed代表のKAMICOさん
大人の学び直しの場でもある「寺子屋いのちのたね」
―なぜ講師の方を「種まき人」とネーミングされたのでしょうか?
「寺子屋」という名前が付いているので普通は「講師と受講者」なんですが、ちょっと堅苦しいので(笑)講師の方が育んだ個性の「種」を周りの人に配るようなイメージなんです。その「種」が受講した人の心の中で育まれ、花開き、いつか受講した人ごとに個性あふれる実を結んでくれたらいいな、そんな思いでネーミングしました。
―この寺子屋を始めたのはどういったきっかけで?
情報化社会においては日々あふれる情報の波に耐えられず心や体のバランスを崩してしまう人も多いと思います。そんな時は一度立ち止まって、自分を見つめ直すことが必要。見つめ直すお手伝いができればいいなと思い始めました。
―この数年、外出が制限されたりしたこともあって、より辛い状況になっている人が多そうですね。
そうですね。参加者の方からは笑う機会が減ったなぁとか、最近体を動かす機会が少なくなったという声がありました。寺子屋のヨガなど体をほぐすような講座を通して、会話を交わすことで生きる活力に繋がった、笑い合えてよかったと皆さんに喜んでいただいております。
―笑顔になると、気持ちもほぐれてリラックスできそうです。
お金との向き合い方や、体のこと、性のこと……案外私たちの世代が学習の機会がなかったような処世術についての講座もあります。私自身、子どもを授かり日々成長していく姿を見て、子どもたちを導くために何かしなければ!と思うようになりました。他の方に話してみると同じような悩みを抱えている方が多くて、この活動を始めようと思いました。
―大人が改めて学び、その種を子どもに手渡していこうということですね。
そうです。少子高齢化社会が進み、子どもたちには困難が多い時代が来るかもしれません。だからこそ、子どものためにできるだけのことを始めていかなくてはいけないと思っています。
仲間とともに未来への種まきを始める
―neoseedは勝龍寺での「ほてい市」も主催されていますね。
neoseedは、「ほてい市」をきっかけに立ち上げました。「この地球を 次世代につなぐ種まきを 今ココからはじめよう」をコンセプトに、地域や世代などを超えて繋がり助け合える、新しい形のコミュニティを目指しています。地域ぐるみで子どもを育て、お年寄りを見守るような、そんな意識が芽生え、育っていく場になっていければと思っています。
勝龍寺は昔から地域の檀家さんに守られてきた寺ですが、「ほてい市」や「寺子屋いのちのたね」を始めたことで、自治会の方をはじめ、地域の方との交流が以前より増えていることも実感しています。
―neoseedのような市民団体と、昔からある自治会がゆるやかに連携して活動する、これからの地域コミュニティのあり方かもしれません。
「ほてい市」では、出店を希望する方と新たな繋がりが生まれることもあります。
例えば、第八小校区に住んでいる方から、小学生のお子さんが3Dプリンターで作った作品を展示販売したいという申し出があり、出店してもらったんです。当日はお子さんの同級生がたくさん来てくれて、とても賑やかでした。大変うれしかったですね。
また地域を超えて、子育て中の保護者や高齢者の方、あるいは学校に通うのが難しい子どもたちなど、自分の居場所を見つけにくいという人や孤立感を感じている人の支えるになる場所でもありたい。家族の介護や育児に悩んでいる方を、何らかの形でサポートできるような場になれるよう、活動を続けていきたいです。
寺子屋いのちのたねは、8月は夏休みで、9月からは【カフェ&フリースクール】を目指して、地元の野菜を使ったランチを参加者と作って食べたり、その日集まったメンバーでやることを決めて遊んだり、もっと気軽に地域の高齢者や子ども達が集える場にしていきたいと考えています。
オススメの講座をピックアップしてご紹介
いろんなヨガでココロもカラダもすっきりと
深い呼吸を意識しながら、ゆったりとしたポーズでカラダの巡りを整えていくヨガ。大きな笑い声と体操、呼吸法を組み合わせた「笑いヨガ」は、脳の活性化も期待できるとか?いろいろなコースがありますよ。ヨガが初めてという人も大歓迎!気持ちも体もスーッと整います。
健康ヨガ(7月1日) 種まき人 KAORIさん ★Instagram
朝ヨガ(7月7日、21日) 種まき人 AIさん ★Instagram
笑いヨガ(7月18日) 種まき人 TORUさん ★Instagram
世界でたったひとつ♪オリジナル雑貨&アクセサリー作り
麻でつくるたわしか、みつろうのラップのどちらかを選べるエコ雑貨作りや、手染めの友禅和紙を使うアクセサリー作りが体験できます。集中して手を動かすのは気持ちが落ち着きます!
エコ雑貨作り(麻たわしorみつろうラップ)(7月4日 ※勝龍寺本堂隣の公民館で随時受付)
種まき人 KAORIさん ★Instagram
友禅和紙のアクセサリー作り(7月8日 ※本堂で随時受付)
種まき人 KEIKOさん ★Instagram
カラダをあたためて整える温活体験よもぎ蒸し
昔から漢方としても使われてきたよもぎを使った温活を体験。よもぎを煎じた蒸気を下半身に当てる健康法で、体がじっくりあたたまり血行も促進。新陳代謝が良くなって、冷え症などが改善されるとか。
お寺蒸し(よもぎ蒸し)(7月18日) 種まき人 TSUKASAさん ★Instagram
ほかにも、毎月いろいろなプログラムが用意されています。参加希望の方は、neoseedの公式ラインからお申し込みを。7月のスケジュールはこちら👇
neoseedのメンバーにはこんなメリットが!
個性あふれる「種まき人」が集うneoseed。メンバー制度もあり、一人ひとりが自分の得意なことを活かしながら、地域社会のため、地球のため、子どもたちのために活動しています。
入会金は1家族2000円。メンバーになると「寺子屋いのちのたね」の種まき人(講師)として活動できます。「ほてい市」にも出店できるので、自分のやりたいことを実現するチャンス。メンバー同士の交流や限定イベントへの参加、「寺子屋いのちのたね」の講座をメンバー価格で参加できるというメリットもあります。
今年2年目の「寺子屋いのちのたね」。その活動は始まったばかり。 「一人ひとりが健康であることは、何よりも幸せなこと。子どもさんから高齢の方まで、家族みんなで参加してくださったらうれしいですね」とKAMICOさん。近くには勝竜寺城公園もあります。散策がてら、気になるプログラムに参加してみてはいかがでしょうか? 申し込みはneoseedの公式ラインからぜひ!
information
寺子屋いのちのたね ほてい市
★会場 長岡京市勝竜寺19-25 恵解山 勝龍寺
★アクセス JR長岡京駅から徒歩10分
★駐車場
なし
0コメント