【長岡京ガラシャ祭2023】30回記念ならではの特別なコラボ企画とは!?

京都・長岡京市最大のお祭り「長岡京ガラシャ祭」。今回はなんと30回目なんです!
毎年恒例の行列巡行以外にも、今年ならではのスペシャルなイベントが目白押し。なかでも、国際日本文化研究センター(日文研)副所長で教授のフレデリック・クレインス氏(以下クレインス先生)とのコラボ企画、シンポジウム「どうするガラシャ」や企画展「玉の輿入れ」は超目玉イベント!!クレインス先生は、細川ガラシャや徳川家康などの人物像を中心に、戦国末期を研究しているお方なんですよ。
また、今回は特別に先生からメッセージをいただきました。ぜひ最後まで記事をチェックしてくださいね♪


歴史装束を身にまとった約1,000人の大行列が市内を巡行!!

祭りの舞台は主役のガラシャが新婚時代を過ごした勝龍寺城(現:勝竜寺城公園)

「長岡京ガラシャ祭」の舞台となるのが、勝龍寺城です。平成4年に勝龍寺城跡が整備され、市民の憩いの場として「勝竜寺城公園」が完成。その完成を記念し、「玉の輿入れを再現する行列巡行を開催しよう」という市民の提案を基に、ガラシャ祭は誕生しました。

祭りの主人公であるガラシャは本名を玉(たま)といい、ガラシャというのは洗礼名で、キリスト教を篤く信仰した女性です。 ガラシャは明智光秀の娘として生まれ、信長のすすめで勝龍寺城の城主だった細川藤孝の嫡男、忠興に嫁入り。この地で新婚時代を送ります。
その後、父・光秀の“本能寺の変”をきっかけに、丹後の地に幽閉されるなど、苦難の生活を送ることに。戦国時代という激動の時代に翻弄され、数奇な運命をたどった悲劇のヒロインとして知られています。


▶梅林秀行さんと歩くシリーズ#2前編 細川忠興とガラシャが結婚式を挙げた勝龍寺城を歩く
https://sense-nagaokakyo.city.nagaokakyo.lg.jp/posts/5614846/ 

▶梅林秀行さんと歩くシリーズ#2後編 細川藤孝や忠興が生きた時代を感じる町へ
https://sense-nagaokakyo.city.nagaokakyo.lg.jp/posts/5614986/


当時を再現したガラシャのお輿入れ行列は必見! 

11月12日の行列巡行では、長岡京市に縁のある歴史上の人物が登場する「歴史文化行列」、勝龍寺城(現:勝竜寺城公園)へ玉が輿入れする様子を再現した「お輿入れ行列」、「町衆祝い行列」など総勢約1,000人の大行列が長岡第六小学校から勝竜寺城公園までの約3キロの道のりを練り歩きます。


11月12日の行列巡行スケジュールはこちらから▼
https://nagaokakyo-garasha.jp/information/

※行列の内容は、若干変更されることがあります。ご了承ください。 


イベントが盛りだくさんの10日間!ガラシャウィーク 

期間:11月3日(金・祝)~11月12日(日) 

巡行当日の1週間前からは「ガラシャウィーク」が行われ、マルシェやコンサートなど、市内で様々なイベントを開催!お祭り気分が徐々に高まっていきますよ♪ クレインス先生のシンポジウム「どうするガラシャ」や、企画展「玉の輿入れ」もその一つ。次で詳しくご紹介します~!


ガラシャウィークの詳細はこちらから▼
https://nagaokakyo-garasha.jp/week/


目玉その1:シンポジウム「どうするガラシャ」

11月3日(金・祝)13時開場・13時30分開演/当日先着300人 *入場無料

細川ガラシャや徳川家康などの人物像を中心に、戦国末期を研究するクレインス先生によるシンポジウム。
1部ではガラシャの最期を描いた漫画「散りぬべき時」の漫画家を迎えて動画上映・制作トーク、2部では関ヶ原の戦い前夜をテーマにした講演「どうするガラシャ―関ヶ原の戦い前夜!細川家と徳川家康—」が行われます。予約不要なので当日飛び込みで気軽にお越しください💕


会場/長岡京市中央生涯学習センターメインホール(JR長岡京駅西口バンビオ1番館3F)


目玉その2:企画展「玉の輿入れ」

11月3日(金・祝)〜12月17(日)/勝竜寺城公園2F展示室 *入場無料

企画展では玉の勝龍寺城への輿入れの様子を描いたイラストのパネル展示や、「散りぬべき時」が動画バージョンで上映されます。ガラシャ祭の後も期間長めで開催されています💕


読者の皆さまへ、クレインス先生からのメッセージをご紹介!

みなさんこんにちは。漫画「散りぬべき時」の原作を手がけたフレデリック・クレインスです。

漫画『散りぬべき時』で伝えたかったこと

この漫画はできるだけ史実に近い描写を心掛け、ガラシャが自害に及ぶ直前の生活や、当時の大名夫人の生活について、歴史学者の知識と漫画家たちの技量を組み合わせてできた作品です。

私がこの作品で一番伝えたかったことは、ガラシャはどのような気持ちで自害を決心したのか。そして、もしかしたらガラシャが自害せずに生き延びることもできたのではないか……という可能性について。みなさんにもぜひ考えていただきたいという思いがあります。

作中のセリフにはできるだけ当時の言葉を使うことを意識し、同じ歴史研究者である妻の協力を得て、現代の日本人にもわかるように表現しました。京都精華大学マンガ研究科の院生の三浦麻乃さんと府高航平さんが描いてくれた作画の美しさもこの本の見どころのひとつです。

シンポジウムでは、ガラシャのさまざまな決断について考察

現在、大河ドラマ「どうする家康」が放送されていますが、ドラマで扱われている時期に明智玉(ガラシャ)と細川忠興との婚礼が織田信長によって取り決められていました。ドラマでは取り上げられていませんが、勝龍寺城への輿入れはちょうどドラマの中盤で扱われた時期と重なっています。

私は家康について、正義感が強く、人を見る目がある武将だったという人物像をもっています。また、ぶれない芯をもち、人がついてくるカリスマ的存在でした。ただ、決断力に欠けるところがあり、怒りやすいので、側近たちはけっこう手を焼いていたようです。

今回の大河ドラマでも「どうする家康」というタイトルからイメージされるように、決断力のなさがうまく表現されていると感心しました。世間では“たぬき親父”というイメージがありますが、これは当時の史料で表れている家康像とかなり違います。

まだガラシャにまつわるエピソードは登場していませんが、細川家が家康に大きな関わりをもつようになった「秀次事件」や、「関ヶ原合戦」に重要な影響を及ぼしたガラシャの自害についてのエピソードを、大河ドラマで取り上げてくれるかどうか楽しみにしています。


クレインス先生、メッセージありがとうございました!
今年は特別なコラボ企画も加わり、ますますお祭りが楽しみですね♪ 事前にシンポジウム「どうするガラシャ」や企画展「玉の輿入れ」へ足を運んでおくと、11月12日の行列巡行がより興味深く、そして楽しく、ご覧いただけること間違いなしですね。

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その他の30回ならではの特別企画を紹介した、「長岡京ガラシャ祭2023!徹底解説」は後編の記事で♪


Information

長岡京ガラシャ祭
https://nagaokakyo-garasha.jp/   



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