華やかな時代絵巻が繰り広げられる長岡京ガラシャ祭。31回目を迎えた今年は、地元企業がSDGsをテーマにしたワークショップを開催しました。各企業のSDGsの取り組みを通して、楽しみながら未来について考えるきっかけになればと企画された体験イベントです。開催当日の模様と合わせて、長岡京市で働く人の街に対する想いもお届けします。
村田製作所のSDGsの取り組みって?
ワークショップの会場は、JR長岡京駅の東側にそびえ立つ高層ビル。そう、世界的な電子部品メーカーとして知られる株式会社村田製作所の本社ビルです。
この日はエントランスホールを一般開放し、村田製作所のSDGsの取り組みの紹介や親子向けのワークショップが行われました。
社員さんの笑顔に出迎えられ、いざグローバル企業の本拠地へ。広々としたエントランスホールには、おなじみのムラタセイサク君や、村田製作所チアリーディング部の姿も。
これらのロボットたちに搭載されているムラタ製の電子部品は、身近な家電製品から産業機器にまで幅広く活用されているんですよ。
そんな最先端のモノづくりで社会に貢献している村田製作所が推進しているSDGsの取り組み内容も気になるところ。会場には、現在進行形のSDGsの取り組みを紹介するパネルも多数用意されていました。
それによると、気候変動対策として温室効果ガスの排出ゼロ(カーボンニュートラル)の早期実現、エネルギー問題の解決に向けての自社の製品・技術を生かした省エネ・再エネの促進、持続可能な資源利用を目的としたプラスチックの再資源化などが進行中。
さらに、長年力を入れているのが、SDGsの17番目の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」に当たる取り組みです。創業まもない頃から地域とのつながりを大切にしてきた村田製作所では、地域ぐるみで社会課題を解決しようとさまざまな事業を展開しています。
具体的な事例として、長岡京市内の小学校などと一緒に継続している「福島ひまわり里親プロジェクト」、ムラタの技術を生かしたJR長岡京駅東口駅前広場の再整備プロジェクト(2023年完了)などが紹介されていたほか、来場者のみなさんにもSDGsに興味・関心を持ってもらおうと、こんなパネルも用意されていました。
右のパネルに子どもたちが願う「未来の世界」を、左のパネルにはそれを叶えるために大人が「今できること」を宣言するという親子にぴったりの参加型パネルです。
「みんなが元気なせかい」「海がきれいなせかい」「びょうきのないせかい」――。子どもたちのピュアな願いに対し、大人たちの「やさしい言葉と笑顔を心がける」「ゴミを少なくする」「電気をこまめに消す」といったアクションがずらり。
親子で楽しくアクション開始!SDGsなワークショップ
目玉企画のワークショップ「クリスマスオーナメント作り体験」は、午前10時の開場と同時に60人以上の方が列をつくるほどの人気ぶり! 小さなお子さんでも挑戦できる内容とあって親子で参加される方が目立ちました。
オーナメントには木製タイプとポプリタイプの2種類があり、どちらの材料も村田製作所のSDGsの取り組み現場から調達したものなんです。
オーナメントの土台の木は、村田製作所が官民連携で整備に取り組んでいる長岡公園の間伐材。ポプリの材料として用意されたドライハーブ類は、村田製作所のグループ企業(株式会社ムラタコスモス)で働く障がい者の方々によって栽培・加工されています。
体験会場では、パーツを選んだり、絵を描いたりしてオーナメント作りに夢中になる子どもたちと、その様子をやさしく見守る保護者たちの姿が。
ワークショップをお目当てに親子3世代で来場した浅利さんは、「間伐材ってこんなふうに有効活用できるんですね。子どもが大きくなっても残しておきたい思い出の品になりました。神戸から来てくれた両親にも子どもが楽しんでいる姿を見せられてよかったです」と喜びを語ってくれました。
また、近所に実家があるという京都市在住の中村さんは、「母から“こんなイベントがあるよ”と聞いて、子どもを連れてやって来ました。こうして楽しくものを作ることでもSDGsに貢献できるとわかり、ハードルが下がりました。機会があればまた親子で参加したいです」とコメント。
一緒に訪れたお母さんも「ずっと気になっていたムラタさんのビルの中を拝見できて大満足です」と嬉しそうに話していました。
ワークショップのほかに、村田製作所と帝人フロンティアが共同開発した植物由来の新素材「ピエクレックス」を使った衣類の展示販売コーナーも。
こちら、一見すると普通のTシャツなのですが、動きに応じて電気が発生し、抗菌効果を発揮するというすぐれもの。しかも、土に還る性質をもつ地球にもやさしい素材で、メーカー側が着古した服の回収・堆肥化まで行っているそうですよ。
「持続可能な社会をイノベーションで実現する」という村田製作所のポリシーがひしひしと伝わってきた今回のイベント。紹介されていた取り組みやワークショップをヒントに、未来のために自分たちにできることを考えていきたいですね。
長岡京市で働く人に聞いた「この街のココが好き!」
長岡京ガラシャ祭には市外からも多くの方が見物に訪れますが、普段の長岡京をご存じない方も多いはず。そこで、長岡京で働いている人が見つけた、とっておきの場所やシーン、働きやすさを感じるポイントなどを特別にシェア!
教えてくれたのは、今回のイベントの企画・運営に携わった村田製作所 サステナビリティ推進部の中田佳代さんです。
私のお気に入りの場所は、何といっても長岡天満宮です。母親が長岡京市出身ということもあり、幼い頃の遊び場でした。今は仕事で疲れた時に、境内をただ散歩するだけでリフレッシュできる、最高の癒しスポットですね。お花見や紅葉の季節には同僚と仕事帰りに立ち寄って散策を楽しんでいます。
お店なら「メサベルテ」というパン屋さんがイチオシ。毎日食べても飽きないほどおいしくリーズナブルなパンづくしで、地元の方にもすごく愛されています。私のお気に入り、無添加「匠食パン」や「ツナっ子」もぜひ味わってほしいです。
なぜこんなに詳しいかというと、一時期、長岡京市に住んでいたんです。その時に気づいたのは、普段の生活に必要なものは市内で賄えるほど発展した街でありながら、中心部から離れるとのどかな田園風景が広がっている“長岡京らしさ”。そのバランスがちょうど良く、暮らしやすい街だなぁと実感しました。畑の近くの無人販売に立ち寄って、採れたての野菜をよく買っていたのを思い出します。
※写真はイメージです
ありがたいことに当社はJR長岡京駅前にあるので、通勤のしやすさは抜群です。駅周辺のスポーツジムや英会話教室などに通って、アフターワークを充実させている社員も多いんですよ。最近ゴルフを始めたので、ゴルフスクールができたら私も迷わず通うでしょうね(笑)。これからもお気に入りの場所で元気をもらいながら、仕事を頑張っていきたいと思います。
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