築城450年を迎えた勝竜寺城 3月20日からモバイルミュージアムの展示がスタート!

大河ドラマ「麒麟がくる」は最終回を迎えましたが、2021年は細川藤孝が勝龍寺城を近世城郭に改修して450年ということで長岡京市はまだまだ盛り上がっています!今回は、勝竜寺城公園で3月半ばから始まる特別展をご紹介。大人も子どもも光秀やガラシャ、勝龍寺城について楽しく学べる展示会なので、ぜひチェックしてみてくださいね。


見出し一覧

●勝龍寺城についておさらいしよう

●モバイルミュージアム「鳥瞰図と海外資料で巡る 明智光秀と娘ガラシャの生涯」

●モバイルミュージアムと合わせて巡ろう! 勝龍寺城土塁・空堀跡パネル展


勝龍寺城についておさらいしよう

今回の特別展を訪れる前に、その舞台となる勝龍寺城とゆかりの人物たちについておさらいしましょう。勝龍寺城は、戦国時代以前から砦として使われていた簡素な城を織田信長の命によって細川藤孝が「瓦・石垣・天主」を備えた近世城郭として改修。天正6年(1578)には明智光秀の娘、たま(のちのガラシャ)が細川忠興に嫁ぎ、幸せな新婚生活を過ごしました。明智光秀が本能寺の変を起こし、その後、羽柴秀吉と激突した「山崎の戦い」では、敗走した光秀が命からがら逃げこみ、最後の一夜を過ごした「光秀最期の城」としても知られています。

現在は勝竜寺城公園として整備されていて、管理棟2階には歴史ミュージアムが常設されており、明智家と細川家の数奇な運命の交わりについて楽しく学べる展示もあります。


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モバイルミュージアム 「鳥瞰図と海外資料で巡る 明智光秀と娘ガラシャの生涯」

2021年は細川藤孝が勝龍寺城を近世城郭に整備してからちょうど450年。それを記念して、勝竜寺城公園では一年を通してさまざまな取り組みを行う予定です。その第一弾として期間は3月20日(土)から約半年間、モバイルミュージアム「鳥観図と海外資料で巡る 明智光秀と娘ガラシャの生涯」を展示!

今回のモバイルミュージアムは、明智光秀や細川ガラシャにも詳しい研究者が多数在籍する「国際日本文化研究センター」が制作したもの。折りたたんで簡単に持ち運べる展示物で、東映太秦映画村で展示され、このたび長岡京市に到着しました。

特別展に足を踏み入れると、まずは鳥瞰図絵師の吉田初三郎氏による「京都―大阪」間を描いた鳥瞰図が目に飛び込んできます。鳥瞰図とは、上空から地上を斜めに見下ろすように地図を描く図法のこと。なかでも吉田初三郎氏が描く「初三郎式鳥瞰図」は、作品の中心となる地域を大きくクローズアップしながらも、実際には見えない全国の有名地などを画面内に配置したダイナミックな構図づくりを行うのが特徴です。

大迫力の鳥瞰図ですが、さらに仕掛けが施されています。3メートル近くある鳥瞰図に付属のタブレットをかざすと、明智光秀や細川ガラシャゆかりの地が画面内に浮かび上がるAR体験が楽しめるんです! 画面上に浮かび上がったアイコンをタッチすると、光秀やガラシャのエピソードも閲覧することができます。

鳥瞰図だけでなく、細川ガラシャ研究の第一人者であるフレデリック・クレインスさんによる解説動画にも注目です。こちらは、細川ガラシャの劇的な生涯が宣教師によってヨーロッパに伝えられ、評判になっていった過程を海外の資料をもとに解説。また、宣教師のルイス・フロイスが日本を訪れた際に見聞きしたことを西洋に伝えるためにまとめた資料『日本史』の完全複製本も展示します。入場は無料なので気軽に訪れてみてください。

モバイルミュージアムと合わせて、細川忠興が自ら考案した全身甲冑の実物大模型の展示も行います。細川忠興は戦場での勇猛な働きぶりや、茶の湯、和歌に才能を発揮したことで知られていますが、武具を考案するなど、ものづくりにも長けていました。彼が考案した武具の一つが全身甲冑「黒糸縅二枚銅具足(くろいとおどしにまいどうぐそく)」です。

この具足は、忠興が関ヶ原の戦いで着用していたもので、この合戦で大勝利を納めたことから、細川家では大変縁起の良い宝物とされているものです。生涯で50回に及ぶ戦を生き抜いた忠興は、自らの実戦経験に基づいて工夫を凝らし、動きやすく軽量化した新様式の甲冑を考案しました。このスタイルの甲冑は以後大いに流行し、忠興の称号になぞらえて「三斎流」「越中流」と呼ばれ、甲冑の一つの模範とされたそうです。

モバイルミュージアムと合わせて巡ろう! 勝龍寺城土塁・空堀跡パネル展

勝龍寺城築城450年を記念して、上記の展示に加えて「勝龍寺城土塁・空堀跡」の魅力を伝えるパネル展も開催されています。こちらは2021年2月1日(月)に勝龍寺城土塁・空堀跡が長岡京市指定文化財になったことを受けて始まりました。

元亀2年(1571)、細川藤孝が勝龍城改修の一環として築いた土塁・空堀跡は、勝竜寺城公園から北東約200mの神足神社の境内に位置します。この勝龍寺城土塁・空堀跡は、昭和59年(1984)から発掘調査が進められてきました。なかでも土塁は、文献資料などから改修された年代が限定でき、構造が当時のまま残っているという貴重な遺構です。侵入してくる敵を一列に並べ、側面から攻撃できる「横矢がかり」という構造が見どころです。

今回のパネル展は、巨大タペストリーを用いて土塁・空堀の規模を感じることができるものとなっています。また、城郭考古学の第一人者である千田嘉博先生が、勝龍寺城の魅力について解説した動画も写真パネルとともに展示されるので、勝竜寺城のことを多角的に学べそうですね。


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今回は勝竜寺城公園で開催される特別展を紹介しました。春のお出かけ先の候補にぜひ加えてみてはいかがでしょうか。築城450年という節目の年を迎えた勝竜寺城公園では、今後もさまざまな催しが予定されています。2021年も勝龍寺城から目が離せません!

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★問い合わせ先

075-952-1146 

★アクセス

長岡京市勝竜寺13-1

JR長岡京駅から徒歩10分

★入園料

無料

※モバイルミュージアム「鳥瞰図と海外資料で巡る 明智光秀と娘ガラシャの生涯」も無料

★開館時間

9~18時

※11~3月は~17時

★定休日

無休

★紹介HP

http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000001138.html

http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/vod/0000010788.html

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