メガネって買い替える時にいろいろ試してはみるものの、結局ベーシックなタイプを選びがちじゃありません? 2022年5月にオープンした長岡京眼鏡店が特に力を入れているのが、個性派メガネの代表格・丸メガネ。
丸メガネはオシャレで憧れの存在である一方で、難易度高そうなイメージですが、「多くの品揃え」と「選び方のコツ」を押さえた専門店でなら、自分に似合う丸メガネが見つかるかも!? ということで長岡京市の職員さんとともに、お店を訪ねてみました。
京都では2店舗のみ取り扱い!丸メガネ研究会オリジナルの丸メガネが100種類も!!
「狭い店ですが、どうぞどうぞ♪」とにこやかに出迎えてくれたのは、長岡京眼鏡店の店主・福井康之さん。確かに巷のメガネ量販店に比べるとコンパクトな店舗ですが、そのぶん落ち着いてメガネ選びができそうな雰囲気です。
福井さんはもともと、すぐそばの西友 長岡店の中にあった「京都メガネ館 長岡店」の店長を務めていた方。そのお店が京都市内にある本店に集約されたあと、福井さんは「地元の常連さんが今までどおり通いやすいように」と、前のお店を引き継ぐかたちで独立を果たしました。
品揃えも以前とほとんど変わらず、子ども用やスポーツ用、強度近視用など、さまざまなニーズに対応する充実ぶり。なかでも丸メガネは、およそ100種類もあるというから驚きです!
「丸メガネ研究会という眼鏡技術者が運営する全国的な組織がありまして、ここにあるのはすべて、丸メガネ研究会オリジナルの商品です。京都で扱っているのはうちと京都メガネ館の2軒のみとあって、遠方から来られる方も結構いらっしゃいます」
とはいえ、100本もあると逆に選ぶのが大変そう……。そこでまず、この日同行してくれたお2人に似合いそうなものを、丸メガネを中心にいくつかセレクトしていただくことにしました。
すると福井さんはおもむろに謎の機械を取り出し、一人ひとりの目に当てて何かを測定し始めました。それは一体ナニ??
「PDメーターといって、瞳孔距離、つまり眼と眼の中心の距離を測定する機械です。丸メガネの場合、両眼の中心とレンズの中心の差が小さいほどバランスがとれて、似合いやすい傾向があるので、こうして瞳孔の距離を測って条件に合ったものを絞り込みます。ただ、数字が合っていれば必ず似合うわけではなく、やはり実際にかけてみることが大事です」
店主セレクトの丸メガネをかけ比べてみた!
そうこうしているうちに、福井さんによるセレクトが完了〜! こちらは、小学生時代からメガネ生活を送ってきたという筋金入りのメガネ女子、石川さん向けの7本。
フレームデザインの異なる丸メガネのほか、ツルの部分に透かし彫りを施したおしゃれなボストン型(一般的な横長タイプ)のメガネもあります。早速かけてもらいましょう! !
※以下の写真2枚で計7本を試着
おぉっ!? もともとメガネが似合うお顔立ちなのかもしれませんが、どれもハズレなしだと思いません?
当の石川さんも「以前どこかで丸メガネを試した時は違和感しかなくて、ずっと敬遠していたんですけど、自分に合う丸メガネがあったんですね〜。まずは丸型に近い横長のタイプからスタートしようかな」と、すっかりその気です!
続いては、メガネ選びでは見た目だけでなくかけ心地も重視しているという石原さん向けのセレクト。ボストン型を交えた6本のメガネが出揃いました。
「丸メガネはかけたことがないので、不安しかないです(笑)」と語っていた石原さん、こんな感じになりました〜!
どれもお顔に馴染んでいますが、フレームの細い丸メガネのほうが知的な雰囲気が漂っていてステキです♪「今までとはちょっと違う、新しい自分に出会えた感じ。丸メガネをかけるとコミカルになるイメージでしたが、そうとは限らないんですね。軽くてかけ心地もすごくいいです」と、丸メガネに好印象を持ったようです。
石原さんが言うように、“丸メガネ=コミカル”なイメージもありますよね。そうならないようにする選び方のコツはあるのでしょうか、福井さん!
「丸メガネの印象は、フレームのデザインによって大きく変わります。フレームが大きめ、太め、さらに濃い色だと、大阪のくいだおれ人形みたいに漫画チックになりやすいので、初心者の方には華奢なフレームの丸メガネをおすすめしています。
ただ、フレームが太めの丸メガネにはクラシカルな趣があって、憧れを持たれている方もたくさんいらっしゃいます。初心者向けの丸メガネをかけ慣れてから、そういうタイプに挑戦してみるのもいいと思いますよ」
初心者にとってはハードルが高めな丸メガネですが、眼と眼の距離やフレームのデザインを意識して選べば失敗しにくい!ということがわかってひと安心。
ちなみに、強度の近眼の人に多い「メガネをかけると目が小さく見えてしまう」というお悩みも、フレーム(レンズ)が小さめの丸メガネを選ぶことで解消できるそうですよ。
一生モノのメガネ選び、あわせて長岡京散策もおすすめ!
長岡京眼鏡店で取り扱っている丸メガネの価格帯は、レンズ、フレーム合わせて4〜5万円。伊達メガネならフレーム代の3万円前後でつくることができるそう。いずれにしても、価格、機能、デザイン、すべてに納得のいく1本を選び、長く使い続けたいですよね。
福井さんはそんなメガネ愛用者の思いに寄り添い、1人あたり約2時間をかけて、メガネに関するお悩みを聞くところからじっくり対応。そのため、事前に電話予約をしてから訪ねるのがおすすめです。もちろん、購入後のメンテナンスにも快く応じてくれますよ♪
「市外からお越しの際は、せっかくなので長岡京を楽しんでいただきたいですね。歩いてすぐのところに長岡天満宮やカフェなどがありますし、ひと足延ばせば歴史ある社寺や古墳群もあって、このまちの歴史と文化の濃さを体感できると思います」
そんな福井さんの言葉を聞いてハッとしました。歴史、文化、丸メガネ……明治の文豪や博士の丸メガネイメージと重なって、なんだかとても相性がいい。「丸メガネが似合うまち・長岡京、そして丸メガネを買うなら長岡京眼鏡店」と全国に知れ渡る日が来るかも!?
長岡京眼鏡店
★問い合わせ先 075-954-3366
★アクセス 長岡京市長岡2-2-5 阪急長岡天神駅から徒歩7分
★営業時間 10時〜19時
★定休日 木曜
★駐車場 無
★ホームページ https://nagaokakyomegane.com/
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